Marshall 純正真空管はバイアス調整が必要か?

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以前もどこかに書かせて頂きましたが、アンプの修理に関してですが、『時間に見合った工料のご請求はとっても心苦しくて出来ません。』という理由より基本的には承っておりません。今はアンプも安くなりましたので、物によっては新品を購入した方が安くつく場合もございますしね。

古いアンプで大きなパーツのものはゴリ押ししてくれたらやらせていただきます(笑)
小さなパーツで薄い基盤のものは壊しそうなのでやりたくないというのが正直なところだったりします(笑)

現実的な話を書きますと、北海道の最低賃金(電気機械器具)は804円ですが、丸2日かけて修理した場合は12864円となります。二日で終わらない事も多々有ります。
最低賃金でいう工賃というのは全て設備の整った状態でいわゆる『人工(にんく)・労務費』のみを言いますので、実際にはそれで済む事はございません。特別な技術料、工具損料、必要な部品代金等も追加となるのが一般的でしょう。部品代も別途必要ですし。

仮に、その最低賃金のみでOKでも(無いと思いますが。)真空管を全部新品交換となると、最低でもプラス20000円となります。合計33000円です。もうちょっとでEL34のブゲラの新品が買えちゃいます。 プリ管も全て交換となると、完全にブゲラを超えちゃいますかね。

うーん悩みます。困ったものですね。昔の様にアンプのヘッドがもれなく20万円もしていたら修理という一択になるのでしょうが・・・。


ただ、故障箇所が容易に判断できる場合や単純な接触不良等は修理がお勧めです。
その他、バイアス調整、真空管の交換も承っております。


で、引っ張りましたが、バイアス調整のお話ですが、基本的に先ほども書いたブゲラ等の自動バイアスのものは必要ありませんが、マーシャル等は必要です。純正の真空管を使えばバイアス調整なしでの交換もOKとマーシャルのサイトに書かれているそうですが(未確認)実際に計測して確認してみましょう。

こちらのアンプはパワー管の交換及びバイアス調整のご依頼があったマーシャルのJVMです


まずは真空管の電圧を測定します。この測定値の通り、500V(正確には465Vですね)という高電圧がかかっていますので、感電=死亡というケースも有りえます。不慣れな方は触らないのが一番です。通電していない状態でも、ここには数百ボルトが蓄えられている事もありますので、安易な気持ちでの取り組みは本当に事故の元です。ワニグチ(みのむし)クリップをつなぐ時でさえ感電の可能性があります。変なところに触れてショートでもしたら故障に拍車をかける事にもなりますし。あー、こわい。
IMG_6900


電圧が分かったら、使用されているパワー管に見合った最適なバイアス電流を計算します。
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この計算式の表を見ると、使われている真空管によりアンプの出力が予想できますね。
バイクに例えると、6V6、EL84(表にはないです)は250cc、6L6は400cc、6L6GC、EL34は750cc、6550、KT88(表にはないです)はリッターバイクってところでしょうかね。

今回のマーシャルはEL34ですが、表から見て分かる通り、2本で50w、クワッド(4本)の場合は100wとなります。なので、50wマーシャルは2本、100wマーシャルは4本のパワー管が搭載されるているという事になります。

では、現状の電流を計測してみましょう。
IMG_6901
適正計算値と実測値では相当かけ離れていますね。

高くても、低くても調子が出ないのはバイクのキャブレターのニードルの高さに似ていますね。絶妙なポイントがあるはずなんですよ(笑)

で、題名の結果ですが、マーシャルの純正真空管を使用した場合でも、バイアス調整が必要となるケースも有るという事がわかりました。必ずかはわかりません。他の原因等も絡むので、この答えが全てではなく一例というだけのお話かと思います。もしかしたら、類稀な一例で他は『調整なしでOKだよ!』かもしれません!?


明らかに調子の悪いアンプも、バイアス測定でこの計算値よりも大きく外れた電流値を示す場合は、『ひょっとしてバイアス調整で調子を取り戻すかも?』という期待が持てますね!?

人の出入りする時間や、集中できない時は危険なので、とりあえず小休止します。シャーシと箱を分離しての作業ですので、環境と気持ちを整えてからじゃないと出来ませんね。
真空管も到着していませんし。
マーシャル純正真空管はこちらです。

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