オリエンテ ウッドベース HB−25 レビュー2 と 『弦のテンション』

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早速ですが、本日はオリエンテのウッドベース HB−25のレビュー2を。
購入記はこちらで。


初弾き感想

うお!!ウッドベースの音がする!!

当たり前ですね。けど、想像以上のウッドベース感が有りました(笑)
同時に弦高が高く、押弦がしにくいと思いました。
僕が弾くにはどうにかこうにか音が出ますが、
初めて触る女性や子供にはちょっと厳しいのかな?と思います。
張られている弦の詳細は不明ですが、硬い、響かない等の評価も有りますので、
近いうちに交換してみたいと思います。


ちょっと反れて弦のテンションについて

ちょっと話はそれますが、ギターでもそうですが入門者が弾きにくい楽器だと挫折します。
音云々は二の次で良いかと思っています。
Fのコードを押さえられないで辞めてしまうよりも、多少は音にハリがなくてもバズが出ても押さえられて次に進む事が重要だと思います。
力が無い、手が小さいは多少なりとも関係は有りますが、楽器になれると楽器にあった筋肉の使い方というのを覚えるはず。

『弦高を下げ、弦を細くする』

ナットーブリッジ間の弦のテンションは物理的に考えると、その二点でしか有りません。

音のテンション感というのは、様々な構造に関係しますが、押弦のテンションに限ってはそうなります。屁理屈や揚げ足をとると色々と言えますので、理想的にはそうなると訂正します。
もっと深く考えるとブリッジーテールピース間の弦の余白的な長さも動くので多少なりとも影響は有りますかね。そこのところは、ベクトルで計算したり実験装置を作ってまで実験されている方もおられますが、その結果からもほとんど無視出来ると言っても良いかと思います。

こういう事は、有名ミュージシャンのセッティングを元にした神話や、オカルト的な事が一人歩きしますが、もっと日ごろの経験で簡単に考えると分かりやすいですかね。

まずは、皆様もお使いで、家族のコミュケーション道具としては欠かせない存在の糸電話を例に挙げてテンションを考えてみましょう。

糸電話の糸は二つの紙コップの二点間に糸が張られています。テンションを変えると糸を弾いた時の音程は変化します。その糸を弾いた時の音程を変化させずにテンションを変化させるには糸の太さを変えるしか無いんです。(素材でも変化はあると思いますがそこはややこしいので無しで)
太い糸だったらお互いに強く引っ張り合わないと会話が成立しないですよね?
細い糸だったらそんなに引っ張り合わなくても会話できますよね?
それが、太さとテンションの関係かと思います。

押弦に関しては、北海道でもあまり見なくなりましたが、山にお住いのターザン親子の日常を例にあげたいと思います。

もうクリスマスだね!お母さんに花をあげたいね!!

ターザンは二本の木に張られているロープを逆さ滑走で途中に咲いている花を無事にゲットしました。

ターザンジュニアは教わった通りに同じ様に試みたものの花には全然届きません。

身長は同じと仮定しますが(ちょっと絵が失敗、即席過ぎました。背の高さは同じが良かった)、鍛え抜かれたターザンの体重は100キロ。一方ジュニアはまだひょろひょろの30キロです。

ジュニアの時はロープがたわまず花に手が届きません。

(弦で考えると、これが押弦の時の力です。いわゆる押弦のテンションという事になります。)

ジュニアが花を採るためには、ロープの位置を低くするのが良いでしょう。
当たり前ですがジュニアの体重でも花に手が届きます。
楽器でいうと、これが弦高です。

少ない力で押弦するには弦高を下げるというのが効果的だと言えます。

なんだか、書いてて辛くなってきました(笑)
そろそろやめます(笑)

要は同じ太さ、同じ音程、同じ距離の場合の二点間の弦のテンションはいかなる場合も同じという事です。たとえ違う楽器でも。

そうじゃない!違う!って方もおられると思いますが、いつも通りこんな事で議論はしたく有りませんので抗議は受け付けません(笑)

ただですね、楽器にはネックの形状、もっと言えばボディの形状ですら人間の力のかけ方に影響を及ぼします。そう言った意味ではこの押弦のテンションというのは非常に難しいんですよね。

書きたい事はこんな事ではなく、

初心者、入門者は弾きやすさが重要!という事です。

音色は慣れてきてから考えたら良いと思います。
F1レーサーだって、いきなりF1に乗ったら挫折したと思いますよ。多分。知らんけど。
人によっては、辛くても良い音で練習したいという方もおられると思いますが、
お好きにどうぞ。


話を戻して、、、各部の画像

スクロールヘッド。
こちら、手彫りだそうです。
メイプルに入った傷に着色が入り込み濃くなってます。
僕、こういうの大好きです。
ギターの世界ではアウトレットになりそうですが、神経質な人が多いんですかね?
角の塗装も薄くなってますが、これも好き。薄い塗装の磨きの工程ではこうなる事もあります。
これが味というものです。
木材の味。ハンドメイドの味。
そこは重要です。
相反してますが、ハンドメイドが好き!って人に限って、こういう味が嫌いな人も多かったりして。そんな事はないですかね。
そんな方には、何段階もの製品管理がされたカチカチの工業製品をお勧めします。

ネックのヒール部分をご覧ください。

驚き桃の木!(次、なんの木でしたっけ?)

メイプルワンピース!!

オリエンテではボトムラインですが、うっすら虎杢の入ったネックも美しい。

貼り合わせの無い無垢のワンピースメイプルですよ。
高そうです。いや、高いです!

嫁がこれを選んだ理由の一つにパーフリングの彫刻が挙げられます。
ネガティブに考えると、ボトムラインのHB−25とすぐさま分かる特徴とも言えますが、
なかなか美しく、手間がかかっていると思います。
スプルース単板も美しいですね。これもこのサイズとなると高いですよね。

指板はいわゆる塗り。そこはちょっと残念ですが、先入観による気分的な問題で音には重要とは僕には思えません。といいつつ、、、いつかエボニーに交換します。

黒の下はどんな色の木?
実はもう僕は見ています。
が、次回の初期セッティング編で書きますので、出し惜しみします。

コントラバスには魂柱という表板と裏板をつなぐ棒が装着されています。
これは接着されていません。弦を緩めると倒れる事もしばしば。
音には重要といわれる部品ですので、初期値をしっかりと計測しておきます。
駒(ブリッジ)も計測しとくと良いですね。


詳細スペック

ほとんどのメーカーのコントラバスはギターの様に詳細なスペックシートが有りません。
演奏者は知らなくて良いという事でしょうかね?確かにそうかもしれません。
ギターでは、ナット幅から弦長、指板アール、全長、ネックシェイプ、使用材、使用弦、使用パーツ、塗装種類、事細かく表記されるのが普通です。
ですが、コントラバスはそうでは有りません。

きっと手にとって、選ぶというのが基本で、説明は販売店からしてもらうとか、そんな感じでしょうかね?
なかなか伝統を重んじる節もある様ですので、奏者には常識的な事であったり、触れてはいけない部分もあるのかな?等、、、色々と考えます(笑)

フィンガリングにも影響するちょっと重要な弦長を測ってみました。
こちらはおおよそ1030mmです。
Fホールの切り欠きと同じ位置に有りますので、運送時に動いたという事も無いでしょう。
(そもそも運送はレギュラーチューニングそのままですので、動く事も考えにくいです。)

標準的〜短めの部類に入るのかと思います。
クラシックの国際コンクールでは1020mm以下の弦長のコントラバスは使えないと読みましたが、押さえるのが楽チンでずるいって事ですか?そうだとしたら、なんか変ですよね?

ナット幅は40mmです。これも若干細めなんですかね?

ボトムラインでは有りますが、十分に良い音が出ます。

簡単に言うと、音程を変えられるバスドラみたいな音(笑

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