YAMAHAエレアコ ピエゾピックアップ修理〜ピエゾの仕組み

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  ←クリックしてね(^з^)-☆!!


エレアコトラブル

ギターの音がアンプから出力されない!!

エレアコでは結構多いトラブルの一つです。

ちょっと話は反れますが、生音そのままの音をアンプで出力したいというのが本来の狙いなのでしょうが、今はエレアコは生ギターとは違うものと解釈するのも一つの捉え方かと思います。

生音再現なら、面倒でもマイクで拡音すれば良いのではないでしょうか?
有名なフォークミュージシャンをテレビで見ていても、『いつも同じ小さなマイク』で録ってる方もいます。
生音再現という意味では確実ですよね。

では何故ピックアップを使うのか?
・バンドでも埋もれないサウンド
・ハウリングに強い
・個性を出したい
・ピエゾの音が好き

色々あると思います。

そんな理由から、エレアコというのはアンプで出力する事が面白かったりすると思います。
生音に拘ってるって言っても深いリバーブかけたり、コーラスかけたり、ディレイかけたり、コンプかけたり、時にはオーバードライブさせたり、、、
それは、生音に拘るというよりも、出したい音を追求してるという事ではないでしょうかね?

ピエゾのプチプチ感が嫌!って方も居れば、あのプチプチ感が好き!!って方も居ますよね?

生ギターの状態では分からなかった音。

つまりは、エレアコの出力された音というのはライブのためだけの物では無いと思う今日この頃。

エレアコの話では無いですが、僕はでっかいアンプが好きです。
ライブで使うためという訳ではないです。
月に何度(年に何度か?かな?)か、『ご近隣の皆様、5分だけお許し下さい。』そんな気持ちで弾く爆音が良いんです(笑)


ピエゾの修理

そんな大事なエレアコの出力が絶たれたら重大な問題です。

YAMAHAのエレアコがそんな状態で修理のご依頼がございました。

最近のYAMAHAのピックアップはオベーションの様にサドルにピエゾのベースがかしめられています。
バラしていて思い出しましたが、以前も何度かヤマハの同じピックアップがダメになっていた事が有りました。
完全に出ないとお客様も諦めがつくのでしょうが、過去にお預かりした時は『変な時もある』という程度。
ものすごく多いんですが、うちに来るとダメな症状が出ない。というヤツです。
車の故障なんかでもありがちですね。

で、過去の事例では、新しい楽器だったという事もあり、購入店経由でピエゾの交換に至ったという事だったと記憶しています。

今回は、『ダメなら別のシステムも』というお客様のご意向もございましたので、心置きなく各部をチェックさせていただきました。

エレアコで出力されない一番多い原因はジャック部分の接触ですかね。
それをチェックし、次はピエゾをチャックします。
弦を外している状態で、アンプに繋いでカンカンと叩いてみるとしっかり反応します。
念のためプリアンプの配線接続状態もチェックします。

うん、どこも問題ない???

ジャックバラしたから接触良くなったかな?

もう一回弦を張ってみます。

この時、アンプに繋いだままが良いですね。

3、4本張ったあたりです。綺麗な出力が、ものすごく大きなノイズに変わりました。
ショートしてるっぽい。

心置きなく見させていただくつもりでしたので、ピエゾをバラしました。

実は画像以上にバラバラにしてますが、参考にされてダメにしちゃう方も出たら嫌ですので、画像はここまで。

ケース(ベース)の役割のマイナスとプラスが接触しちゃうんですね。

バラバラにして、コンマ単位で削ります。
それで復活します!!

上の画像だけで『あー!なるほど!』と構造がわかる方はやってみてください。

そうじゃない方は、是非ご用命ください!!
格安かどうかは分かりませんが、新たにピエゾのみでも買うよりは多少なりとも安く収まるかと思います。

修理出来ないピエゾもあるので、その場合は交換になりますが、格安でご用意できる場合もございますのでご相談ください。

修理出来ないピエゾは、
・チューブタイプの網線シールドで覆われたもの
・アルミ箔系素材がシールド兼マイナスとなっているもの

それらは、絶縁不良を起こした場合、修復不能な場合が多いです。


ピエゾとは

ピエゾって実は構造はものすごく簡単なんです。
マグネットピックアップも構造は簡単ですが、工作は大変です。

ピエゾというのは、+-の電極間(電気を通すものならなんでも良い)に圧力素子というのが挟まれているだけです。
圧力素子さえ入手すれば自作も簡単です。

要はサンドウィッチです。

プラスとマイナスがパンで、卵が圧電素子です。

パンとパンをぎゅっと手で挟みこむと卵が発電するんです。

その発電された電気は音として出力されているんです。

大きさや力にもよりますが、その電気でLEDを光らせる事も出来ます。
(ギターの弦の力では難しいです)

例えば、ガラポンのカプセルに圧力素子とLEDの回路を入れ、ビー玉を入れてシェイクすると光ります。

おもちゃでは既に見た事が有った気がします。

小さな発電量では有りますが、塵も積もれば山となるではないですが、
10年以上前からJRの改札口の床には実験的にピエゾが敷かれています。
実験当初の1日の発電量10Kワットだったと記載が有りました。
(10kw→100w電球を100秒点灯)
1日あたり500kワットを目標にすると有りましたが、今はどうなってるんでしょうね?

構造的には単純なので、トライアンドエラーで、あなたの家の玄関マットにも仕込んでLEDを光らせてみましょう(笑)

構造も簡単なので、トライアンドエラーでいろいろ実験するのも楽しそうですが、
圧電素子価格の元は取れない可能性大!!(笑)

今思うと、昔の自動ドアの重みで反応するやつもピエゾで人を感知していたんでしょうかね。

軽い人はジャンプしないと反応しないヤツもありましたよね(笑)

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村  ←クリックしてね(^з^)-☆!!


見てね!!