ネックアイロンは有効か?

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昨日の北見市、今季1番の大雪でしたね。
腰は痛いし、除雪機はなんだか調子良くないし、四苦八苦しながら除雪しました。
ホンダの除雪機ですが、エンジンはすこぶる好調なのですが、オーガに動力が伝わったり伝わらなかったり・・・。
ウォームギヤが減ってるかも〜。部品で出るかな?

暖かくなったらバラしてみよう!

と思うんですが、喉元過ぎればなんちゃらで、結局なんにもやらないでまた冬を迎えるというパターンだと思われます(汗)

さて、仕事しましょう。


ネックの反り

トラスロッドのないギターの場合は、諦めてしまうネックの反り。
ジャンクギターコーナーにもそんなギターが悲しそうにしています。

古いもので全然動かない様なものは、
フレットを抜いて指板削って、リフレットして・・・という感じで、落ち着いたギターも多くありました。

ただ、反りが余りにもひどい場合は、削るとローフレットの指板がなくなってしまう様なケースも少なくは有りません。

ちょっと極端ですが、こんな感じでネックまで薄くなっちゃいます。

アイロンというのが良いのでしょうかね。
試す価値は十分にあります。


ネックアイロン

本来のネックアイロンの狙いというのは、ニカワ接着の接着をアイロン熱で弱めて、指板とネックの接着が緩んだところで貼り合わせ位置をクランプ力で調整し、まっすぐになった状態で再接着するというものです。

他の接着剤の場合はこの効果が期待出来ないという事になります。

エポキシも加熱で緩み、その後再接着したという経験もフライロッド修理時に有りましたが、再接着の強度のほどは分かりません。
そもそもエポキシで指板を接着しているギターもそれほど多くは無いでしょうし。

では、木の反りは加熱で矯正出来るのか?

常温でクランプし続けても1ヶ月やそこらではそれほど効果は見られません。
これが何年もその状態で放置となると、その形で固まるのはなんとなく生きてきた経験で分かります。

しかし、現実問題としてギターにはその様な処置は難しいです。

加熱で変わるのか?

無垢の木材は、含水率の関係や木目やらなんやらかんやらで反るものです。

水分を含ませて、加熱すると割とすんなり曲がってくれるのは経験的にも分かっています。
ギターの側板もそうですし、曲げわっぱもそれです。

ただ古いギターの比較的太い木材はどうでしょう?
ましてや指板も接着されていますので、どうなのでしょう?

今回お預かりしたギターの反りは、それそれは酷い状態です。

ただ、経験的にはネックアイロンで治ったケースも有るという事実は有ります。
何年も問題ない場合も有れば、すぐに元の状態に戻ってしまう事も無きにしもあらず。
これはその後の環境にも左右されるでしょうし、木は生きていると表現されだけあって、その後の事はちょっと分かりません。

木材って難しいですね

興味のある方は、↓のネックアイロン買って試してみましょう(笑)

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作業工程

これは根気が必要です。
一気にやるとダメです。金属でいう焼き入れ、焼きなまし、焼き戻し的なことなんかも考えじっくり取り組む必要が有ります。
クランプ箇所もちゃんと考える必要が有りますね。

酷い状態の写真は撮り忘れました!!
楽器の所有者様はお分かりの事ですので、大した問題では有りません。

僕は、市販のネックアイロンはちょっと不安です。
ごつくて、それっぽくて、あれを使っている画像だとプロっぽくて良いのですが、指板幅より広いアイロンは使いたく有りません。余計なところを熱している様に思います。あくまでも僕の考えです。

なので、僕は自作の指板幅より狭いものを使用しています。温度調整ももちろん可能です。(これが重要です)

クランプ位置、下駄の位置、高さ等を最良の状態でセットし、2週間ほど加熱したり冷ましたりを繰り返しました。

こんな感じにまでなりました!

まだ数回は必要そうですが、良い感じになりつつあります。

その状態がここまでなった!という『あの状態』の写真が無いのがやっぱり残念です。

フレットのすり合わせは必要かな?
出来ればしなくても大丈夫な状態になって欲しいですね。

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