ボリュームポットのガリ。このノイズって故障?普通?

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ノイズ

ご相談の多いノイズ。
ノイズというか、ポットのガリ。

これってポットの故障でしょうか?

7割は劣化という感じでしょうか。

3割は?

さて、考えていきましょう。


劣化

劣化によるものは、
・湿気
・汚れ
・可変抵抗部分の磨耗
等が考えられます。

どうしてもオリジナルに拘りたい!!って方以外は交換をお勧めします。
分解清掃で解消される場合も有りますが、この工賃は新品ポットを購入するよりも高く付く場合が多いです。

劣化の場合は交換しましょう。


正常なガリ?

まず、正常なギター、ベースでもガリが出る状況を知る必要が有りそうです。

それはとても単純な話で、弦に触れていない状態でポットを回すという事。
この場合はほとんどの楽器でガリは出ます。
大きな音でトレブルあげて歪ませたりすると良く分かるかと思います。

これは正常な状態です。

弦アースしない状態でポットを回すとほとんどの楽器でガリは出ます。


劣化以外のガリ

では劣化以外でのガリの正体はなんでしょう?
お察しの通り、↑と深く関係しています。

まずは弦!!

画像のブラックナイロンは特にご相談が多いです。(それだけ人気弦って事でしょうか)

こちらはナイロンコーティングされているので、弦アースが取れません。
上手い事ブリッジでは電気的に導通していても、ベースの場合はブリッジに手を乗せて弾く事はギターに比べると少ないので『急にノイズが〜』なんてご相談が多いんですね。
この場合はポットのガリばかりでなく、演奏時もノイズが鳴りっぱなしという事にもなります。

そして、ご説明をさせていただくと、『そういえば、この弦に変えてからの様な気がします』と解決します。
いや、解決はしてないのでご理解いただけます。

エリクサー等のコーティング弦でもご相談を受ける事が結構有ります。
時にはギターでも有ります。

ギターの場合は1、2弦はコーティングされていないので、100%に近い確率で弦には触れている様に思いますが、そうでもないんですねこれが。
1,2弦の解放を鳴らす静かな曲なんかの場合は『ジー』って言います。

それと、ごく稀ですが、ナイロンや木製サドルを使ったテレキャスターの様な裏通しのギター。これはかなりの確率で弦アースが取れていないです。

これらの楽器の対処法は?ですが、ブリッジから鰐口クリップを繋いで体にアースをする。

それが簡単ですかね。
実際にやられている有名ミュージシャンもいらっしゃる様です。

お次は、ノブ!!
プラノブなら弦アースをしないと多かれ少なかれガリは出ると思います。
メタルノブはどうでしょう?

これが結構厄介です。
ノブというよりもポットのシャフトが曲者。
シャフトが完全に絶縁されたポットも販売されてますが、一般的にはほとんど使われません。

通常のポットは、シャフトが完全に絶縁されている訳でもなく、完全に繋がっている訳でもなく、その状況が悪さをします。

時としてガリが酷かったり、酷くなかったり。

購入時は金属加工時のバリやはめ合いの精度の問題で、ガリは気にならなかったのに、使用するにあたってシャフトと受け側に微妙なクリアランスが生まれてガリの原因になったりする事も有るでしょう。その逆も有り得ますね。

では、どうしましょう?

完全に絶縁するか、完全に繋げる必要性が有りそうです。

完全に絶縁するのなら、↓の様な内部に樹脂を用いたノブが良いでしょう。

完全に繋げてしまうならノブの下にウェーブワッシャー等を入れてあげるのが良いでしょうかね。

では、『絶縁、接地』どっちが良いの?
って事になりますが、

これは一長一短。

絶縁ノブの場合は、前述の通り弦に触れていないとガリは出ます。
接地ウェーブワッシャーの場合は時として触った時に『パチッ』ノイズが入ります。

そこは使用者の演奏次第、考え次第ってところです。

例えば、弦に触れない状態でボリューム奏法をしたいって事なら(あんまり考えられないですけど)接地型でしょうかね。

演奏スタイルと合わせる。という事が必要になりそうです。
あんまり気にされないのが一番かとは思います。

ご閲覧有難うございました!!

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