hide MG 『えっ!?剥がしちゃうの?』 

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hideのチェリーのMG

スルーネックの高額バージョンはチェリーとイエローハートはまだ買えるのだとか。
(実際は入手困難の様ですが・・・。受注生産???どうなんでしょう???)

部品を外した状態ですが、これがhideファンにはたまらないソレです!!

純正スルーネック!!

ええっすわ〜!!


塗装剥がしスタート!!

塗装剥がす?まじっすか!?
僕もそんな感じです。

でも、剥がして変わっていきます!!
我慢出来ないから結論から言っちゃいますが、こちらLD(レモンドロップ)になります。
(1年越しになってしまい、誠に申し訳ございませんm(_ _)m)

LDは電気系パーツの位置が違う!と思っていたのですが、どうやらチェリーと同じこの位置の状態のLDも使用していたそうです。
(こちらの主が画像等で確認済みとの事です)

ならば、LDにしちゃえば、ほぼドンズバ!!

ネックもVになる前のチェリーです。

でも、第一難関は塗装剥がしです。
完全に剥がさなければLDにはなりません(汗)
大丈夫なのか???

で、、、先ほど、少々格闘しました。

アイロンで熱して、塗装剥がし様に加工したナイフを『スーッ』と入れていきます。

こんな感じで剥がれてくれました!順調に全部いけちゃうかな!?
(でもMGは普通のギターよりも形的に何をやるにも大変です)

ちなみにスノーボード用のアイロン使ってますが、エッジがなくて本当に良いですよ。

もうちょっと頑張ってみようかな。

週明けには裸になった状態を載せられる事を願ってます。


剥がした!!

結論から言うと、無事に綺麗に剥がれました。

ただ、ご注意を!!

MGに関してのご質問は結構いただくのですが、本ブログの記事の様に数行の文章で終わる程簡単な感じではなかったりします。

MGは特に凸凹も多いですし、トンガリも多いですし、本当に普通のシェイプに比べちゃうと全然違います。ご自身でやってみたいという方は、それなりの覚悟で挑んでください(笑)

では、先日の続きを!!

加工したナイフで平面はドンドン剥がれてくれます。
特にメイプル面はソコソコ剥がしやすいです。
なぜか、バックのマホガニー面は密着度が高い印象です。

長いナイフが有ればもっと大きな塊で取れそう。
その必要はないのですが、大きく取れると気持ちが良い(笑)
こちらが今回剥がしたMGの全塗膜です。

肉眼では色残りは感じませんが、こうして画像でみると少々赤っぽい?
いや、トップはサンバーストだから気のせいか?
メイプルの色かな?
美しい杢!なんですが・・・。(・・・の理由は次回以降に!!)

バックの現状はこんな感じ。
ネックの赤が結構な範囲ですね。
ここからは、赤が見えなくなるまでペーパーでなだらかに剥がして行こうかな。

今週中に塗装工程に移れるかな〜。


塗装前準備

ネックとボディとの境目!!まじで塗装が剥がれない!!
スルーネック部分も妙に染み込んでる!!
でも、頑張りました(笑)

ネック裏のチェリーを剥がしていくと、結局はこんなところまで。
多分赤っぽさは残っていないと思いますが、ここまで剥がしても少々不安。
けど、良い点もありました。
着色が無い部分は塗膜が非常に薄いんです。なので、握った感じの違和感がこの状態でも感じられないのは良かったです。

そして、細かな傷を取ったりして塗装前の準備はOK


塗装します

塗装します!!
トップのみ黄色。トップのみです。
この意味、結構重要です。

マホガニー部分も黄色なら良いんですが、トップのみなのです。

マスキングしてトップのみ着色します。
が、、、ここもMG!マスキングもちょいと大変。
ほんと、趣味で気合でご自身でやってみようって方は、覚悟してください(笑)

マスキングをして着色!!なのですが、
今回は『杢を殺したい』との事です。
hideご本人のLDは限定で販売されたLDやチェリーの様な派手な杢ではないんですよね。

そんな訳で、半潰し塗装をします。

今回は、アイボリー系で塗りつぶしてますが、これがいきなり黄色だったら、63年〜位のストラトのサンバースト部分の黄色です。
実は、その頃のストラトって木目がほぼ見えないんですよね。
あの黄色部分は塗料の色なんです。
60年位の透けた黄色とは違うんです。
でも、クリアが乗ったりすると潰しとは分かりにくい。

実際にこちらのストラトなんかは、ほぼ完全に木目は潰されてます。
でも不思議と多くの方は黄色塗装とは思わず『木』を感じますね。

そして、数少ないhideご本人のLDの写真をネットで見たり、YouTubeで見たりしながら、色、雰囲気を合わせていきます。
のべーっと単調な感じにならない様に。

あとはクリアコートです。
頑張るぞ!!


ウレタン塗装

ポリ塗装って聞くと、『あー、ポリか』って思われる場合も。
『味』を大事にするタイプのギターだと、特にそうですね。

ストラトやレスポール系はポリというと人気がないのは、経年での味が出ないからでしょうか。
PRSなんかの場合は、逆にしっかりコートが好まれるのかな???

で、ポリと言っても、エステルとウレタンとあります。
ポリエステルは、分厚い塗膜がいとも簡単に作れるそうです。
ウレタンは、ラッカーに比べると盛りやすいですが、そう簡単にはいきません。
結構大変です。
そして塗料も高い!!
1液だと硬化に時間がかかりすぎるし、2液だと不経済だし、洗うの大変だし・・・。

手間はかかるのですが、塗装のみをやっている訳ではない個人工房ではラッカーが扱い易いんです。

でもね、、、hideのMGのウェザーチェックってどうです?

なんだかね・・・。

ウレタンで頑張ります!!

はい、1回目。
みかん肌がわかりますね。
(でも本家はこの感じで磨いてるのかな?って思ったりする仕上がりだったりします。)

パーパーがけ。

飛びますが、3回目。

硬化後に均して磨いてパーツ組みつけです!!

ちなみ、実物の色はこんな感じですが、結構良い線いってるのでは?と思います。

連休明けには形になるかな!?


いよいよ完成!!

磨いて、パーツを付けて、、、
あれれ???ボリュームポットが変!
めっちゃノイジーですし、シャフトがグラグラしてます。
別の同じ型番のMGの物と交換して本当に完了です!!

『トラ杢を消す』
普段はやらない事で、はじめての試みとなりましたが、良い勉強になりました。
バリトラだとhideご本人のとはちょっとかけ離れちゃう感じが、こうして完成したギターをみると分かりますね。薄らと出ている感じが良いのかと思われます。

全体はこんな感じです。

このギターをお戻し後、ウチからMGが消える・・・。
ここ数年間、そんな事はなかったので、なんだか寂しいです。

でも、MG改造ご予約のお客様おられます!
気が変わってない様でしたらですが、もう少しMGと一緒にいられそうです!

御用命、御閲覧有難うございました。


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