『今、コリーナって買えるのか?』
そんなお話がございました。
『うちには一本分有るけど、タイミング次第では難しい事も有ります。』
そんな話をさせていただきました。
『hideのくじらっぽいのが欲しい』との事で、ストックのコリーナ材のギターを作らせていただく事になりました。
さぁ!スタート!!
ネックポケット、ピックアップキャビティは最初に切削しました。
そしてアウトラインをカット!
かなりギリギリの感じでラフカットしました。
材が小さいかな?と思ったのですが、木目の方向(並び?)とボディの向きを合わせると奇跡的に足りました。一安心です。
ピックガード有りのデタッチャブルモデルをお借りしておりますが、アチコチが結構違うので写真と睨めっこしたり計算したりで部品の位置を決めました。
コンターだとか、細かな箇所だとか、まだまだボディ加工も残ってますが、先にネックに取り掛かろうかな?と思ってます。
3/8更新
ネックの加工がかなり進みました!!
そちらのご紹介をさせて頂こうと思います。
まずは、トラスロッドの溝を切削します。
僕の場合はこれが先。人それぞれだと思いますが、どうなんでしょうね。
ちなみに、トラストロッドではなくトラスロッドです。
お客様でも結構多い間違いかも知れません。
ちなみにトラスとはなんぞや?ですが、
超簡単に言うと三角形が深く関わる構造体骨組みの一部となりそうです。
難しい事はよく分かりませんが、ロッドの先端と後端を結んだ線を三角形の底辺と考えると、、、トラスロッドの動きは三角形かも!?って事になりますかね。
まぁ、気になる方はトラスで検索下さい(笑)
他にも色々となってますが、アレコレやってこんな感じになって、ギターっぽくなってきました!!
3/14更新
本家のこの手のモデルってヘッドの突板が無いのでは?
その分を見込んでたので、貼らないと少々ヘッドが薄いかも。(←正直、誤差の範囲ではありますが)
『似た様な色合いの材がないかな?』と漁っていたら、、、
なんと!
なんと!!
なんと!!!
実は元の材は角度無しの角材だったため、ほんの少々角度が足りずに継ぎ足しをしておりました。もちろんオーダー主様御了承のもとではございます。
ほんと、微妙に足りなかっただけなので、ヘッド裏のみ継ぎ足し線が出ておりますが、
こんなギターって割と見ますよね。
↓ヘッド裏
への字材を見なかった事にして、製作を続行しようか?
そんな悪魔の声も聞こえましたが、折角なのでもう一本作っちゃいます!
この継ぎ足したネックも今度他のギターに使えばOKですし。
ネックのジョイント角度もしっかり出します。
限定で販売されていたモデルもこの程度の感じです。
現物が無いので角度、高さ等は同じではないですが、PUとブリッジの高さはまずまずの雰囲気になります。
気分的に超スッキリ!!
オリジナルギターでしたら繋いでいても個人的にはOKかと思うのですが、レプリカではやっぱり気になりますね。
耳を接着して今日は終わりと思ってたのですが、疲れたので接着は明日にします(笑)
3/17更新
地味で地道で神経使って長くて多くて、あんまり楽しくないフレットの溝切りをしました。
フェルのカタログには628mmと記載されてますが、Gibsonの628mmとは違うんですねー。
ヘッドをざっくりカットします。
まる子の友達の花輪くんの様ですね。
これから指板を貼っていきます!!
やっぱりヘッドの突板も必要なのでそれもカットして貼りましょう。
ポジションマークは後で。
ネック製作はまだまだ簡単には終わりませんねー。
3/21更新
今日もネックです。
あっ、ちなみに今日はお休みとさせて頂いておりますので、気ままにやってます!
これからぶらりと居なくなったりしますので宜しくお願い致します(笑)
前回の記事を更新後に指板を張りました。
指板はほぼ仕上がり寸法に仕上げてから貼ってますので、今朝は、はみ出したネック材を指板に合わせてカットしました。
ネックっぽいでしょ!(笑)
突板無しだと、なんか非常に物足りない・・・。
この角度付きヘッドのギターのほとんどは突板は貼ってる物です。
固定概念からか手抜き感を覚えます。
張ります!納得いく感じに作らないと!!
でも、最終的にはかなり薄くサンディングして、突板サイドも黒く塗っちゃいますので存在感はなくなります(笑)
ネックエンドも接着前の切削をしました。
ちょっとプラン変更故にこんな段差をつけました。
初日公開のボディのネックポケットの薄い部分を無くして、ネックの後端にその役割をしてもらいます。(←分かりにくい説明ですのでスルーでw)
まだ指板もフラットですし、ただの角材状態ですし、ポジションマークもまだ入ってませんし・・・。
まだまだネックは続きます。
つづく・・・
あっ!そうそう!!
この記事を見てくださった方々から4件ものお問合せをいただきました。
hideさん人気恐るべし!!
で、皆様気になるのはやはりお値段の様ですので、ここでざっくりですが書かせていただきます。
料金は↓が基本となります。
今回のクジラの場合は下記の事項により、料金UPがございませんので税別25万円+材料費(実費)、部品代金(実費)となります。※材料、部品はご支給可能です!
・モデルとなる採寸用ギターを貸していただけた
・レスポールの様な異なる材の張り合わせ無し
・トップカーブ無し
・ノーバインディング
・シンプルポジションマーク
・基本お任せ
・初回打ち合わせの内容で進めてOK
・工程ごとの連絡不要
・等々
〜注意事項もございます〜
以前のお話ですが、、、『◯◯◯に比べると半分だけど、小さな個人工房でも結構かかるもんですね』とのご返答がございました。
1本付きっきりで1ヶ月かけたとします。
その1ヶ月の労務費の他に光熱費も塗料代も工具代も工具損料も消耗品料他色々も発生しますので・・・。
申し訳ございませんがこの位が限界です。ギリギリです。値切る方はごめんなさい。
友達に『忙しくて儲からない』は1番良くないって言われた事が有りますが、その通りだと思います。
その他、工程ごとに連絡や確認が欲しい等がございますと、かなり色々な手間が増えますし、時間もかかります。製作上の流れや精神的ノリノリ状態も台無しになるので、特別な事がない限りは打ち合わせ内容で進行させていただいております。
3/31更新
ヘッドの突板はこんな感じですが、仕上がりはもう少し薄くします。
ほぼほぼ仕上がり近い状態までネックシェイプをしました。
Vっぽい感じの握りに仕上がってます。
このグリップはめちゃくちゃ悩みましたが、hide本人のMGもVネック期に突入していたので、vだったのでは?と思われます。
カタログもVと書かれてます。しかし、限定生産されたモデルの写真を見るとVっぽくは見えないんですよね。今回のモデルはhideご本人の感じを写真や脈絡で再現してる感じ?
個人的な考えでしか無いのでこんな事は書かない方が良いのかもですが、限定生産品ってhideのプロトを再現してるのか?ってのが正直有ります。プロトと市販品では違うと思うんです。
良い例としてバックの黒い筋。アレなんかは高級限定生産品には使いにくいと思うんです。
コンターの感じなんかも違って見えたり・・・。
可能な限り客観的な目線で見ながら作り続けていきますね!
ポジション入れたり、フレット打ったり、すり合わせしたり、ペグ穴あけたり、、、ネックはまだまだやる事がたくさんです。
つづく・・・
4/25更新
久々の更新です!!
突然ですが、、、
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、
、
塗装に入りました!!
フレット打ったり、ポジションマーク入れたりも終えてますが、
何故か経過写真を撮ってませんでした。
あー、ネックジョイントも終わってました。
で、塗装です!!
導管がかなり深いのでシーラー処理から。
シーラーはかなりの回数になると予想します。
コリーナも、ローズとかマホとかアッシュとかと同じ、導管の大変な部類の木材です。
メイプルとか、アルダーとかは導管が気にならない材ですね。
色は悩みましたが、主様とのご相談の結果、無着色で進めます。
市販のものは黄色く着色されている様に見えるものも有れば、無着色に見える物もあったりと、ネット上の写真を見る限りですと全然違う印象です。
でもhideのものは、無着色かな?そんな色合いです!
↓ごめんなさい、、、ネット上のものを勝手に拝借いたしました。
hide くじら ギターで検索して出てきた画像です。
無着色だと思われます!
黄色っぽさはこの2枚の画像には感じられません。
そして、製作中のギターの色はこちら。
シーラーを吹いて濡れた状態になり、ご本人の色とかなり近いので、これで進めて行きたいと思います。
ここからは時間がかかるけど、写真的には代わり映えしないので、更新はしばらく先かな?
5/24更新
お久しぶりです!!
生きてます!!
そして、元気です!!
でも、複業が忙しく、なかなかブログをUP出来ませんでした。
でもでも、塗装はしっかり進めております!!
余談ですが、、、
【背に腹は変えられない】ので複業しております。
コロナの影響なのか、ここのところ本当に、本気(マジ)でギターの仕事が激減です。
【背に腹は変えられない】ので、来るか来ないか分からないお客さんを待つ事が出来ない状況になってしまいました。
しかしながら、複業と言いつつも現実問題は難しく、ギターの授受のタイミングがお客様と全然合わないのです。
平日の夕方18:00前後は割とおりますので、授受のみのご対応となってしまいますがお問い合わせ下さい。(遅い時間は早寝なので寝ております)
本当に申し訳ございません。
で、ギターです!!
クリアを4回吹きました。(クリアは毎度あちこちで書いてますがラッカーのみ取り扱いです)
軽くサンディングしましたが、クリアが薄くなるところも無さそうなのでOKかと思います。
そして、今!たった今!
バックのみ磨いてみました。
なかなか良い感じに艶が出ております。
本家メーカーの塗膜と似た様な仕上がりの質感です。
水研ぎが結構時間かかるので、トップは本日中には無理そうですが、もう少し進めます!!
つづく・・・
最終更新!!
ってことは、、、完成なのか!?
途中の写真も撮ってないので、いきなりいきますね(笑)
細部を見ていきましょう!
ピックアップはもちろん!!
トムホームズ!!!!!!
もう、びっくりプレミア価格の高級ピックアップです!!
音も良いんですが、この角の立ったケースがたまりませんねー。
次、ブリッジに注目下さい。
コマの位置が後ろに寄ってるのがお分かりでしょうか?
これもご本人仕様です。この感じでイントネーションが合う感じになってます。
そして、テイルピースとやや色が違うのもご本人仕様と一緒です。
おそらくですが、ブリッジはニッケルでテイルピースはクロームフィニッシュ(材質までは分かりません)
コマの位置と色味の違いが分かりやすい写真を載せちゃう?
ちょっとだけよー(笑)
今気がつきましたが!!
偶然にもマイナスの線の角度もほぼ同じ(笑)
ボディはかなり良い目でしたが、この様に一部に個性も出ていたりと、これも面白いですね。
でも、これってカットしるまでは分かりません。
無着色も大正解です。
黄色っぽいのがコリーナのイメージ(僕だけ?)ですが、ナチュラル良いですね。
そして、試奏!!
弦高もかなり低めにセッティングしてプラグイン!!
いやぁ、、、めっちゃ良いっす!!
これにて完了となりました。
ご用命、ご閲覧有り難うございました!!