【Sold】【L-50個人売買情報です】
L-50に限らずヴィンテージギターの高騰が凄まじいです。
物価上昇、円安の影響で私の様な日本の庶民にはどんどん手が出ない状況になってます。
私もL-50は2度ほど所有した事がありました。
材やら形状やら色んな仕様が有って非常に面白いギターなんですよね。
本題です。
今回のL-50ですが、私が春まで持っていたのとほぼ同じ様な仕様に改造された『ES-150か?』といったギターになります。

特筆すべきはES-150の様なネックのバインディングです。ドットポジションのビンテージのL-50にはバインディングは存在しません。
こちらのギターは2年ほど前に私が指板を剥がしてバインディングを巻かせて頂きました。
仕様
・トップ:面白い事にスプルースの合板のブックマッチです。左右対称にベアクローが出ていて美しいです。

・バック:メイプルの合板と予想します。内側はほとんど虎杢は確認出来ませんが、外側は綺麗な杢が確認出来ます。

・サイド:これまた不思議!中を覗くと割れどめが施されております。
下写真、ボケてますが割れどめが確認出来ますね。

・カーフドブレイシング:上の写真で確認できる様にブレイシングは切れ込みが入っていて、簡単にアーチに合う様に接着が可能になっています。その後木の板で蓋をする事で形状を固定してます。作りやすいのですが、少々弱いのが難点です。
今回のギターはトップ落ちが見られたので「とにかく丈夫にして欲しい」との事で背の高いブレイシングを追加し矯正補強しております。トップ落ちはすっかり矯正されております。

・ピックアップ開口補強:こちらはピックアップ搭載前の穴の空いた状態でお預かりしたのですが、補強だけというよりも、経年でのアーチの変形が見られたため矯正兼補強の意味合いでごつめの木材を接着しております。この開口とfホールからの接着でしたので、めちゃくちゃ難儀したのを思い出しました。

後から削ることも出来ませんし、ジャッキやクランプをかけるために平面部分が必要なためブレイシングの補強と同じくこの様な形状になってます。ただ、音は元よりも力強く感じますし、太い弦も張れる様になりました。
・ピックアップ:CCピックアップが搭載されております。こちらは当工房での補強後に取り付けられたものとなりますのでメーカー等は不明です。

下画像、スコープカメラで覗いてみましたが、アクリル板の様なものが確認出来ます。ベースの板をワンオフで作ったのか?はたまた既製品をパラレルの幅が狭いため加工したのか?通常のCCピックアップだとそのまま付かないのかも?
過去の事を思い出すと、うろ覚えですがブレイシングの幅や高さによっては、すんなり付かないケースも有った記憶が有ります。

ちょっと外してみたい衝動に駆られましたが、ただでさえ取り付けが難しいピックアップなのに、ちょっと特殊なので触らない事にしました。スプリング入れるのが超超大変で、さらに3本同時にやらないとならない。そして、落とさない様に締め付ける。やっぱり触らない方が良さそうです。なんかジグとかコツとかあるのでしょうか?
・ヘッドストック:パールのスクリプトインレイです。トラスロッドは入ってませんのでトラスロッドカバーは有りません。ペグはオリジナルかと思われます。

珍しい5ピースネックです。マホ、ローズ、マホ、ローズ、マホかな?
かなり太めのベースボールバットネックと言われている形状ですかね。
・ブリッジ、指板:ハカランダと思われます。サドルに関してはオリジナルではなさそうです。
・ピックガード:黒いバインディング巻きのものが付いてます。こちらも交換されている様です。
・テールピース:こちらもエレキ化に伴い金属製の物へ交換されていますが、オリジナルの木製も付属いたします。(こちらは戦時中に使われたものと予測します)

・電気系:おそらくCTSポットです。コンデンサーはビンテージのコーネル・デュブリエの様に見えます。ノブは当工房で10年くらい前に作ったES-150タイプのものです。(裏はちゃんとみないで欲しい)

某楽器店の保証書(期限切れです)では1930sと有りますが、私の推測では戦時中の可能性もあるかな?と思います。
カラマズーギャルズのフロアスイープ仕様のギターかも知れませんね。
1930年代、40年代のビンテージギブソン面白いですねー。

