Top (Sound Board)
Sitka Spruce
木目の綺麗な高級グレードを使用しています。
アディロンダックスプルースでの製作品もございます。
Back & Side
Indian Rosewood
木目の綺麗な高級グレードを使用しています。
マホガニー等、その他の材での製作もございます。
Head
Indian Rosewood
私自身が、個人製作家の名前が入るのを嫌い、基本的にはノーネームです。
Head Back, Neck & Tuner
ネックはマホガニーワンピースです。幅は43mm、44.5mmを基本としております。
シェイプは、それぞれオーソドックスなCシェイプ、ソフトVシェイプです。
ダブテイルジョイントもしくは、ボルトオンでの接合となります。
ダイヤモンドボリュートは当時の様な縦長のシェイプです。
標準で使用するペグは、グローバーのV97-18、バタービーンノブ、オープンバックです。
巻き上げ感、耐久性から選定しております。ギヤ比も18:1と大きく、繊細なチューニングを可能としています。
また、ベースが一体成形ダイキャストで堅牢です。ブッシュもWaverlyと同じ、六角になりました。
あまり話題にはのぼらないペグですが、大変良く作られています。
画像は支持率N0.1のウェバリーペグです。質感は素晴らしいですね。
Yuary Original に関しましては信頼のGotoh社の物が標準装備となります。
トラスロッドは弦高、ゲージ等、個人の好みに対応可能な、アジャスタブル(2way)です。
ロッドの調整で箱鳴り、弦鳴り、ハーモニクスも変化します。
Finger Bord , Frets & Position Mark
エボニー製、スケールはドレッドノートスケールとなります。
フレットはナローを基本としております。
ポジションマークはスクウェア、ダイヤモンドです。※Yuay Originalはサイドドットのみ。
サイドドットは12Fも1つのタイプです。
Bridge & Pins
エボニー製ブリッジに、牛骨サドルで製作しています。
ここはヴィンテージと、大きく異なる部分で、スタンダードな長さのスロットを標準としています。
※オプションでロングベリースロットでの製作もございます。
ロングスロットは様々な理由により、接着しなければならないといった状況が見受けられます。
そこで使用される接着剤による音質への影響も懸念されます。
また、弦高調整で極限の状態にしてしまうと、季節によりバズが発生します。
スタンダードなサドルですと、季節ごとの交換も容易ですが、ロングベリースロットですと、最悪は破壊しなければなりません。
サドルの形状でも、箱鳴り、弦鳴り感の調整が可能です。
ブリッジピンは音質、バインディング等とのコーディネートもかね、ガラリス製アイボロイドをオプションでご用意しております。
通常はクリーム色樹脂製となります。
Nut
ヘッド角度付き、牛骨ナットで製作しています。
ナットのスペイシングはフィンガーボードの端から6弦側2~2.5mmとし親指の負担を軽減させています。
1弦側は3.5~4mmとし弦落ちのしにくいように調整しております。また1弦のビブラートも容易です。
Pick Guard & Herring Bone
ピックガードはトップ板、塗装への影響を考慮し、塗装後の貼り付けです。
鼈甲に限りなく近い物を使用しております。近くで見るとドットの分かるような粗悪品は使用しません。
サウンドホールロゼッタが透ける透明感もあり、非常に美しいです。
タイマイ鼈甲柄(画像)、Tortois、赤鼈甲を使用しています。
パーフリングはもちろんヘリンボーンです。
※Yuary OriganalはPG、ヘリンボーンはございません。
Back Stripe
もちろん、こちらも高級寄木細工のZig-Zagパターンです。
※Yuary Originalはございません。
Binding
バインディング、エンドピースはアイボロイドです。普通のアイボリー色ではなく、
画像では分かり難いですが、細かなストライプの物です。
Bracing, Body Block
トップはフォワードシフテッド、スキャロップでリッチかつバランスの取れたサウンドを追及しています。
大きな音を出すのは比較的簡単なのですが、演奏者のみが納得の爆音ギターになりかねません。
音量よりも巻弦、プレーン弦とのバランス、リバーブ感を重視し、製作しています。
ストレートな力強さ、キレ、スッキリ感(言葉での表現は難しいです。)を求める場合は、ノンスキャロップで製作しています。
Shellac Finish (Option)
標準仕様はニトロセルロースラッカーです。
セラックでの極薄フィニッシュです。温かみのある艶です。
ラッカーに比べると手間暇が非常にかかり、取り扱いにも注意が必要です。
しかし、音質のためには、欠くことのできない重要な要素ですので、この作業に多くの時間をつぎ込まなければなりません。
(さらに詳しい情報をお知りになりたい方は、フレンチポリっシュで検索してみてください。)
セラックは音質という点では、必ず良い方向へシフトするのですが、
アルコール、汗、水分、熱を嫌うデリケートなフィニッシュです。
肘の当たる部分、太ももの接触する部分、バック板くびれ付近の胸の接触する部分などは、
汗をかき体温で熱せられるといった悪条件の重なる箇所のですのでご注意ください。
ラッカーにも言える事ですが、数か月~数年の時間経過でやっと乾燥・硬化するものですので、ノーメンテという訳には行きません。
ただし、塗装面が荒れた際も、再研磨、タッチアップ、塗り重ねも比較的簡単にできるのが、セラックの利点でもあります。
音質に影響を与えるアンダーコート類も施さないため、導管部分に引けを確認できる場合もございます。
時間経過と共に、更に引けが進み、木目がはっきりと浮き出、風合いも増してきます。
また、タンポによる数百回の重ね塗りのための細かな線もまた、セラックの特色として見受けられます。