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真空管ベースアンプ完成
年末から開始していた、真空管ベースアンプが完成しました。
プリアンプ部は5F6Aを元にトーン回路等を少々変更しています。
12AX7x2(増幅回路に使用)、12AT7x1(フェイズインバーターに使用)の仕様です。
出力段(パワー部)は、EL34もしくは6L6GCが使用可能ですが、今回はEL34を。
ちょっと珍しいのが、カソードバイアス回路になっている点です。
この方式は、Ampegの名器B15Nの最初期モデルでのみ採用されています。
VOXやMatchlessもカソードバイアスで有名ですね。
市場を見ると、カソードバイアスは比較的小出力のアンプに採用されており、小出力のアンプじゃないと無理!という話もどういう訳か定説になっている様です。
EL34のプッシュプルでも問題は無いと思います。ただし、カソード抵抗の発熱は結構なものですので、ギチギチの基盤では無理がありますし、シャーシサイズも見合ったものにしなければならないという欠点が有ります。コンデンサーも余計に必要になります。
また、バイアス用の別電源を用意しないため、その分をプラスした電源電圧を確保しなければならないという点も見逃せません。
かなり前に自己バイアスのアンプをカソードバイアスに変更する実験をした事が有りますが、電圧不足で出力が極端に落ちたのを記憶しています。
グラフで見れば分かる事なのですが、実際にトライして聴覚で確認するのが確実ですから。
隠し玉的なのも実は用意しています(笑)
真空管に過酷な仕事をさせない様な安全設計ですが、スクリーングリッドの定格がEL34よりも高い6L6GCのみを使うという事で有れば、パワーアップは可能な様に作っています。
ですが、出力は十分過ぎるのでその改造はしないかと思われます。
ドキドキ、ワクワクの火入れ
僕の場合、出来たところですぐに試運転とはならないんです。
完成した余韻に浸って、翌日以降に試運転というのが多いです。
最近、2回ほど感電してますので、恐ろしいんですよ。
1回目はこのアンプのトランスのテスト後に、試験用電源コードを抜き忘れて軽く触れました。絶縁状態の比較的良い木の床でしたので、ちょっとブルッと来たくらいです。
2回目は、ひょんな事からいただいた計装関係の仕事の時です。
操作盤を作り終え、いざ試験。
いゃ〜バッチリ!!
同じあやまちを繰り返すのが人間です。
今回は100Vの+ーを一緒に握ってしまい、手の中でスパーク!!
手が焦げましたが、ブレーカー落ちなかったのが不思議。スパークにびっくりして感電の感触も有りませんでした。
ものすごく注意してやってるつもりですが、仕事に問題がなかった事に安心し、片付けで事故るというお話。事故というのは緊張が解けた時にやってくるものです。
以降、気をつけます(笑)
アンプは、何事も無くバッチリなりました!!
僕が使っているアンプとはそんな違いは無いのですが、迫力がまるで違います。
トーン回路といくらかの定数と、出力段のバイアス方式しか違わないのですが、
僕のJTM45風は寂しく感じてしまうほど。(これにはこれの良さが勿論あります)
これは、トランスの違いが大きいのかな?と思っています。
本来は、カソードバイアスの方が最大出力は低くなる傾向が有るんですが、これはなんだか嬉しい結果となりました。
各部の写真
まずは、外見を。
ファン搭載です!
これだけ放熱しそうな箱でも、目玉焼きが出来そうなくらいパワー感の上が熱くなるんです。
カソードバイアスなので熱暴走はしないんですがファンを搭載しています。
EL34って自己熱に弱いとされている真空管ですので、これは良いかと思われます。
結構なパワーのファンなので、うるさいかな?と思ったりもしましたが、ちょっとボリュームを上げると全く聞こえません。
使いたくない時はカプラー接続にしましたので、そこを抜けばOKです。
アンプ使用方法の裏技
まぁ、皆さんご存知の方も多いでしょうが、SEND RETURN端子のあるアンプって、プリアンプ単独、パワーアンプ単独で使える物が多いです。
これもそんな感じで作りました。
設計によって違いますし、こわれたら困るのであんまり詳しくは書かない事にします。
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