昨年末から製作開始をしております、OMタイプのシンプルギターです。
同じ物は二本と作りたくないので、微妙な仕様は毎回異なります。今回は製作者の僕にしか感じられないかも知れませんが、サウンドホール回りのロザッタの黒白黒の細さを変えたのがちょっと良い感じです。そして胴の深さも完全なるドレッドノートよりも若干薄くして、レスポンス向上と軽やかさを求めようと思います。
前回はブックマッチまででしたね。
サウンドホールの開口と飾り巻きの溝を切削していきましょう。
シンプルさを追求したいので、ここの飾りも無くても良いのかな?とも思うのですが、1周くらいは入ってないと非常に不恰好なんですよ。それと、木目と直交する様な繊維なり樹脂なりを埋め込む事で開口付近の強度を保つのにも一役買っていると思います。これだけ細くても有無による違いは大きいでしょうね。
こんな感じで飾りを埋め込みました。太さの違いが良い感じでかと。
大まかに削ったブレイシングを貼り付けます。このファイバー棒の反発力は半端無く、上下の板厚は36mm!!これ以下ですと、反発力に耐え切れず爆発しそうになります。この圧着が音の違いにはモロに出ます。トップ板の下にはアールのついた板を敷いていますので、この時点でアールは決まります。
この間にバックのブレーシングも大まかな形で作ります。貼り付け後に完全切削するよりも色々とメリットが有ります。バックのアールはトップよりも大きくついています。
さぁ、今日はリペアやって、続きをしよう。