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真空管ベースアンプ
真空管ベースアンプですが、試験まで完了です。
鳴ります!
ギター用のキャビでのテストですが、かなりの音圧、音量が感じられます。
ベースのキャビネットで鳴らすのが楽しみです。
僕の経験上、生ドラムとの練習では十分すぎる音量かと思います。
今は真空管ベースアンプの需要は少ないのかも知れませんが、
こんなに気持ち良いのに、どうしてなのかな?なんて思ってテストしていました。
アンプの特性にもよるのでしょうが、ギターだとオーバードライブした感じの音もベースだと物凄く雰囲気が変わるんですよね。
ナチュラルに太くなるという感じ。
同じセッティングでギターを挿すと結構オーバードライブしていたりします。
冷却ファンを取り付けたいとのご要望もございましたので、その辺りを考えたり外装を仕上げて完成です!!
アンプの出力
今回製作中のアンプは50W以下です。
ベースアンプとしては小さくないか?
そう思われる方も多いかと思われます。
ベースアンプは400W越えなんてのは当たり前だったりするんですよね。
この出力について考えてみます。
真空管とトランジスタでは同じ数値でも比べ物にはならないのは皆様も経験的にお分かりでしょうから、そこは除外して考えます。(確か以前どっかに書いた様な)
高校の時に習ったlogを用いて計算すると、50Wのアンプと100wのアンプでは3dbの差が出ます。50wと400wのアンプでは9dbの差が出ます。
こちら、理想通りの動作をした場合に限りますが、単純にそうでは無いのが現実です。実際の所、50wと100wの真空管アンプの出力測定は何度もしておりますが、真空管の本数が増えるほど、理想よりも低い数値になっていたりする印象が有ったりします。というのも、真空管の定格は一本につき決められますが、これが定格25の真空管で考えた場合、一本あたり20wの仕事しかしていなかったとしましょう(割とそんなもんです)。4本を使うパラレルプッシュの場合は20w分の余力が有り、実際には80wの仕事って事になります。
同じ真空管アンプで比較した場合、50wと100wでは部品点数も異なりますし、その分メンテナンス性も異なってきますし、その都度の費用も随分と違ってきます。『僕が使うなら』という目線で考えると50wでも十分すぎます。
一応下にlogの公式書いておきますので、マニアックに考えたい方は是非どうぞ。
電圧・音圧等の利得Gv(dB)=20*log10(Vo/Vi)=20*loge(Vo/Vi)/loge10
電力・音響パワー等の利得Gp(db)=10*log10(Po/Pi)=10*loge(Vo/Vi)/loge10
電圧・音圧等の比(Vo/Vi(倍)=10の(Gv/20)乗
電力・音響パワー等の比(Po/Pi(倍)=10の(Gp/10)乗
音量
そもそも音量の判断って難しくないですか?
例えて言うなら、わずか4wに満たないチャンプと100wマーシャルを比較しても25倍の音には感じないですよね?いや感じるのかな?人それぞれなのかな?
そこで、一般的に言われているというか、定理というか、それ(どれ?)では、
音って、3db上がると2倍の音量なんだそうです。
音を2の巾乗で並べると、デシベルは3の倍数で並べるんだそうです。(概数なので100%ではない)
こんな感じ。(上下の位置がちゃんと合って表示されるかな?)
音:1 2 4 8 16 32 64 128 256 512 1024
db: 0 3 6 9 12 15 18 21 24 27 30
30db上げると1,000倍の音って事です。
スピーカーの能率の違い
ちょっと僕の体験談で話をさせていただきます。
我が家には5f1が2台有ります。
4wに満たないシングルアンプです。
一つは低価格でビンテージサウンドが出て何かとお手軽なjensenのC8Rが搭載されています。
聞き慣れたチャンプの音がします。音量も必要にして十分です。
もう一つはヒュースアンドケトナーの頂き物のキャビに組み込んだものですが、こちらのスピーカーはセレッションのG12Tが搭載されています。
比較すると、『同じアンプ!?』という位音量もキャラクターも違います。
ケトナーの方は今時のロックにも使える万能な音がします。
JENSEN搭載の物は味わい深いサウンドです。
音量の違いは、本当に驚くほどです!!
こちらスペックで確認すると、5db近い能率の差が有りました。
5dbの差は、音量でいうと3.16倍にもなります。
これって、50wアンプと100wアンプの差よりも大きい訳です。
これってすごい事ですよね。
100wのアンプで95dbの能率のスピーカーを鳴らすのと、
316wのアンプで90dbの能率のスピーカーを鳴らすのと、
同じなんです。
そんな訳で、今日は疲れましたのでこの辺で終わります。
続きは明日か、そのうち〜。
また見て下さい。
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