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レスポールのネック折れ
ネック折れといえば、ほぼレスポールなのでしょうか?
うちの場合は98%がレスポールです。
角度付きヘッド、トラスロッド調整部分のざぐり、ボディの重さ等が関係しているのでしょうか。
そんでもって、悲しい。
ネック折れ程悲しい事はないのでは?という程、悲しい。
そして、修理は高額というイメージ。
そのまま眠らせたり、オークションでジャンクとして販売してしまったり、そんな方も多い様です。
今回お預かりさせていただきましたレスポールも随分長い年数、眠っていたそうです。
ヘッドの突き板でどうにかくっついている状態です。
クランプしたら、がっちり合うかな?と思ったのですが、細かな木片があったり、繊維がずれたりとなかなか上手くは行かない。
この状態ではどんなに強い力でクランプして接着しても、ジャンクギターに有りがちは変な状態で接着された状態になってしまいます。
根気よく木片を取り出したり、接着面積を決して減らす事のない様に、鬆(す)を作らない様に、接着できる状態にします。
接着
ワンオフのジグを作ってがっちり接着します。
補強を入れずに接着のみで結構な数をリペアさせていただいておりますが、今のところそこが剥がれた、同じところが折れた等はございません。
(もちろん、接着のみでは無理だったケースもございます)
今回もどうにか密着状態を作れましたので、接着のみで行きます!!
毎度『初のダメパターンになるかも』とすこしだけ脳裏をかすめますが、行けると思った時は行けてるんで大丈夫でしょう。
そして、、、
たった今、クランプを外して、はみ出したグルーを除去してみました。
画像の様に、光の筋で段差が見えず綺麗に出ている状態になっていればOKかと思います。
『折った事を忘れない為にも仕上げは不要』との事ですの、もう少しだけこの状態で養生期間を設けて、パーツ搭載、セッティングに移りたいと思います。
無事完了!!
養生期間を待ち、その後部品の組み付け〜弦張り〜各種セッティングで無事に蘇りました。
ここでの安心は禁物。
接着が剥がれる可能性は誰にも分かりません。
今回は弦を張ってから2週間以上(もっとかな)チューニングをしたり緩めたり、弾いたりしながら様子を見させていただきました。
仕上げは不要。との事ですので、これで完了となりますが特に問題はないかと思います。
ご用命、ご閲覧ありがとうございました!!
P.S
相変わらずの下手くそナレーションですが、動画にしましたのでお時間の有る方はご視聴下さい。
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