musicman EVH的 ピンク!Takモディファイ!

今となっては色問わず高額ギターとなったmusicmanのEVH系のギター。
僕も一本欲しい・・・。(←と思いながら早30年)

こんな事をここで書きたくはないけど(じゃ書くなw)
投資で買うのも有りと思える数少ない新しめのモデルでも有りますね。

10年後、20年後は凄い事になってるかも知れません。

改造のご依頼がございましたので、そのご紹介を!

ヘッドはかなり赤いので元は赤かな?褪色したのでしょうか?
1V,1Sのレイアウトがやっぱり良いですねー。

Takさんぽくしていきます!

まずは塗装剥がし。元が赤なのでこの程度でやめられます。
これが黒っぽい色だと・・・。トップの杢目がなくなっちゃうんですよね。

ヘッドは残念ですが、極薄のメイプルが浮いてるのでその部分は除去して段差をパテ埋めします。両面テープで貼られてる?ってくらいの感じでした。

ボディもヘッドもメイプル薄すぎます。リフィニッシュはお勧めしませんよー。

着色します。元が赤なので良い感じに発色してくれるのは非常にありがたいです!!

写真やYouTubeと見比べたりして色合わせ。でも、光の加減や撮影場所で結構色が違って見えるので難しい。

均したり、クリア拭いたり、磨いたり、、、



僕が高校生の時から憧れ続けてる生産数の極少ないEVHのピンクのイメージです!!

あ、そうそう、、、Takさんの感じでブリッジのざぐりも入れてます。

ヘッドはこんな感じです。Takさんご使用のギターとロゴ位置も近づけました。
ヘッド上のカッティングシートはこの位が限界でした。
ウォータースライドデカールとかタトゥーシールとかの材料に印刷して貼った方が細かな感じは出せると思いますが、長く持つのはこちらかと思われます。
タトゥーシール等ならご自宅でも作れますので気になる方は頑張ってみて下さい!

弦を張って、各所のセットアップをしたのですが、
ネックがやや逆反り・・・。

ほぼ戻ってきておりますが、ストレートになるまで見させていただけたらと思います。

良い状態になりましたら、当記事も更新させていただきます。


2/21更新

トラスロッドを回して様子を見る事1週間。
ねっくがストレートの状態で動く感じはなくなりました。
しかし、トラスロッドナットはほぼ完全に緩んでおります。
これ以上逆反り方向に動くとちょっと厄介ですね。
(最近は逆反り対応ロッドも多いので全てのギターでそういう話ではございません)

長らく放置していたネックなんかは逆反りしたり順反りしたり、ねじれたり・・・
木材ってのは難しいもので、テンション無しが良いとも限らないんですよね。
いつでも触れる(弾ける)状態にして、臨機応変に対応していくというのが一番なのでしょうかね。

とりあえず、逆反りは解消されたので一安心です。

それと、塗膜についてです。
今回『ウレタンはやりません』と言ってるウレタン塗装をしましたが、
塗膜の厚みは十分!ツヤも十分!!
ってとこまできて・・・

ピンホールというほどでもないけど、やや窪んでる箇所が数箇所有ります。
メイプルの杢のうねりも『引け』でやや出てます。
元傷もちょっと出てます。

もう一回吹けば完全に消えます。

マスキングしてもう一回吹こう。

そう思ったのですが、元の塗装がそれほど綺麗じゃなかった事(ラメとか混入してたり、下地の傷が現れていたり)、多少なりとも経年での傷が有った事、小さいけど打コンも有ったよな、、、そんな事を考えながら準備に取り掛かっていました。

でもマスキングしながら、ふと思いました。
『僕だったら、この状態で安くしてくれたら嬉しいかも』と。

お客様にご相談をさせてもらったところ、この状態で良いとの事でしたので組み立てに移りました!

ピックアップキャビティの深さと、ピックアップ配線の穴位置にちょっと無理が有ります。
もっと言うなら、キャビティのざぐりの甘さも有ります。直線出てなかったり(笑)
でも、僕はこういう作りにそそられます。完璧よりも個体差とか人間味とかめっちゃ好きです!

ただ、後々になって配線の被覆が破れてショートとかも嫌なので、取り回しを一部変更させていただきました。
元々、トレモロユニットのスプリングキャビティに配線を通してるんですが、そこの本数が増えた感じになってます。その結果、ピックアップの下の窮屈な配線がなくなってますので見た目も気持ちもスッキリです。

それと、今回のトレモロ下のざぐりとセッティングに関してです。
何本かのmusicmanのevhやaxis、axis ex(←日本製)を見させていただいておりますが、
今回のこちらは、かなりの角度のネックシムが入っておりました。
ネックの仕込み角度でフローティング具合は変えられますが、このシムは純正なのか後から入れた物なのかどうかはちょっと分かりません。
エディに関してはアームアップって基本はしないんですよね?たしか?
なのでmusicmanのこれらのモデルも基本はベタ付けなのかと思われます。
よってザグリもシムも無くて良いんですよね。
wolfgangとかもそうですよね?

アームアップしたい方は、今回の様にザグリを入れちゃうのが一般的かも知れません。(改造は一般的ではないけど、最初から加工されているギターは一般的ですね)

裏のスプリングの張力を弱くして・・・ってのも有りです。
でもそれやっちゃうと、チョーキングで簡単にユニットが持ち上がっちゃってして、微妙だったりしますよね。その反面アームダウンは柔らかくて良かったりもしますけど。
で、ここでアイテム登場。アーミングアジャスターです。
でもセッティングが面倒だったり、ちょっと期待とは違ったり、カタカタ鳴ったり、そもそも3本のスプリングを張ると取り付けが難しかったり・・・。

何を言いたいかと申しますと、セッティングは千差万別なので正解はないって事です。
僕がやるなら、ボディとユニットはほぼ水平にする感じです。(この『ほぼ』は重要)
スプリングは3本の三角張りかな。(個人的には二本張りが好きですが)

色々と思考錯誤が面白いですね。

使い勝手も重要ですが、大好きなギタリストと同じセッティングってのも良いのかも知れませんね。


そんな訳で完了となりました!

僕も一本欲しいなぁ・・・。
musicmanかpeaveyでも買って、若い頃挫折したというか、ちゃんと取り組まなかったエディのコピーとかやってみたいなぁ・・・。

ご用命、ご閲覧有り難うございました!!

見てね!!