僕は中学生の時に初めてバンドを組みました。
使っていたギターは家にあった親父のTeisc(テスコ)です。
今でこそ、格好悪くは感じませんが、当時の主流はジャクソンヘッド!!フェルナンデスのTEJなんかもあのヘッドでした。
テスコまだ実家にあるかな?もう一本なんかビザールが眠ってますが、あれはどこのだったかな?
そうそう、スーパーモデルでベーシストのシャーロットケンプミュールもテスコを使ってますね。こういう人が使うとオシャレに見えちゃうんだなぁ。
話を戻します。バンドを始めるとエフェクターというのに興味を持ち始めます。
先輩方の足元にはエフェクトボードがあって、たくさんのコンパクトエフェクターが並んでいたものです。
必ずと言って良いほど入っていたのが青いペダルと、黄色もしくはオレンジのペダルでした。
ギタリストの皆さんはもうお分かりかと思いますが、BOSSのコンプとオーバードライブもしくはディストーションですね。ガンメタのリバーブ、パールっぽいディレイは高いのでなかなか入ってる人も少なかったですね。
それと、忘れちゃならないのが、ブルメタのコーラス(笑)
いやぁ、懐かしい。
天邪鬼な僕はBOSSのODではなく、YAMAHAのC−MOS・ODを買ってずっと後悔してたのは内緒です。当時は、『C−MOS最高!』なんて強がってました(笑)
今回はコンプの話を少々。
定番のBOSSのは鮮やかなブルーのペダル。当時より安いかな?どうだろ?
今僕が使ってる、SさんのMXR DynaComp(ダイコン)も定番で、こちらは赤が印象的です。これなんか、完全に中学時代より安いでしょう。当時より安い!!
で、こいつら、派手に音が変わらないのが中学時代のがっかり記憶。
ディストーションなんかは、踏むだけで劇的に音の変化を味わえますが、こいつは下手すりゃ全くわかりませんよね。
ただ、大人になって使うといろいろわかってきます。
クリーントーンのカッティングには不可欠だったり、ディストーションサウンドでの使用でもサスティーンが伸びたりと、地味ですがすごく使い道が多いです。
コンプ・(僕の場合は大根を)はブースターとしても使えるのが面白いです。OUTPUTを全開(もしくは全開近く)にして、踏むと心地よい歪みが得られます。同時にサスティーンもものすごく伸びます(実際には伸びてる風、後述)ので、心地よい。それほど歪ませなくてもビビるくらいに音が伸びて聞こえるのは本当に気持ちが良いものです。
ただ、僕の今現在の使い方は、クリーンでも歪みでもONのままです。OUTPUTは原音と音量差が出ない程度の位置にし、SENSITIVITYは絞り気味。
これだと8ビートのキザミでの手抜きがバレにくいのと、アタック感も損なわれないのと、ソロ時の音の伸びが望めるのと、ツヤと、、、なかなか使える奴な感じです。
強くかけすぎると音が埋もれるだとか、痩せるなんて言われますが、使い方次第では良い感じにエンハンスされている様に思います。
使い方の肝としては、エフェクターの出来る仕事、つまみの意味を知ってる事が大事ですね。
簡単にまとめると、コンプってのはピークを削って、減衰していく音の音量を持ち上げるという感じです。一言で言うと『粒を揃える』って事かな。なので、ロングサスティーンを感じるんですね。実際は伸ばしてる訳ではないのですが、減衰してる音を持ち上げてるので、伸びが良くなるということでしょう。
SENSITIVITYやらSUSTAINやらATTACK等メーカーによっては色々なつまみがありますが、どれも上げていくと原音を加工する方向に動きます。
なので、コンプかけたらきざみのジャキジャキ感がなくなって嫌!って方は多分アタックを強調しようと思い、つまみをフルにして原音のアタックのある音を、コンプレスされた整えられた音にしている可能性がありますね。全く逆に使ってるという事になります。
これは逆にクリーントーンのカッティングなんかかではパコンパコンの心地よい音になったりすんですよね。
小さい音を大きく、大きな音を小さくする事で、『詰まった音圧を感じる音』になると言えるのではないでしょうか?音量を上げても雑味分が増すだけで抜けが悪かったりしますから。
周波数の問題等も有りますが、ギュッと詰まった音ってのは音圧感がありますよね?プロのCDなんかが良い例ですので。
最近娘バンドのために練習しているワンオクの完全感覚Dreamerと、以前僕らで作ったBOOWYのDreaminの波形とを比べてみましょう。
ピークは同じなんですが、聞こえ方、音圧はまるで違います。
ギュッっと圧縮する事は大事なのかな?
これに関しては、その他のテクや機材の違いもあるでしょう。