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MGです!!
ちょいとMG三昧ですが、内容的にはギター全般なので是非、皆様ご閲覧下さいませ!!
今回は、この記事(↓)の『チェリー増し』では無い方のギターです。
先日、リフィニッシュさせていただいた同じフェルナンデスのでMG。(ややこしいですかね?チェリーのMG3本は全て違うギターって事です)
同じ感じで塗装が剥がれるのかな?
そう思ったんですが・・・。
剥がす!!
前回のMGはシーラー層がほとんど無くて、マホガニーの目止めには『との粉』の様な物が使われていました。導管が白くなっていたのをハッキリと覚えてます。
今回のMGは厚めのシーラー層がございます。
バックは厚めのシーラー層に極薄の着色層〜クリアです。
これが非常に剥がれない!!
熱をかけると、塗膜は柔らかくなるんですが、薄くて繋がって剥がれてこない。ナイフを入れた片っ端から割れちゃうんです。
シーラー層と上手いこと分離しない感じも有ります。
もう少し厚い塗膜だったら、気持ちよく剥がれそうなんですけど・・・。
どうにかこうにか、バックとサイドを1日かけて剥がしました。
で、今日の朝一です。
『トップは特に傷はNGだし、時間はかかってもじっくり!!』
覚悟を決めて取り掛かりました。
あれれ?????????
トップはシーラー層がほぼ無しです。(メイプルなんで不要って言えば、不要ですね)
そして、その分なのか塗膜は厚い。
ほれ!ほれ!!すげえっしょ!!(今思うと、頑張って全部繋げたかったw)
フェルナンデスのギターって、なんていうか未知(笑)
塗装仕上げもしていない様な『みかん肌』状態のMG340Xも有れば、まっ平に均された同じMG340Xも有ります。
ボディシェイプさえも違ったりも有ります。
フェルナンデスって、マジで結構面白いですよ。
外注工場によって仕様が違うのか?(外注してるのかも知らないけど)
ハンドメイド的な要素が所々にあるのか?
なんか、この微妙に個人工房的な感覚がたまらない(笑)
ネックの赤は残ってますが、ほとんど段差を感じない位塗膜が薄いんですよ〜。
これから、その赤い部分とか、シーラー層の損傷部分を剥がして行きます。
塗装準備
シーラー吹いて、平にして、肘の当たる部分を・・・。
まずは、こんな感じで削りました。
ただし!!お話を聞いて下さい!!
この円弧の線は全く出ません。出したくても出ないくらいメイプルが薄いんです。
削って色が違って見えるだけで、ほとんど変わってないんです。
で、削り傷を均して、シーラー吹いて、光を当てて、削った感じを確認します。
お客様に画像をお送りしましたところ、『愛せそうです』とご返信が!!
こりゃまずいぞ、、、そこまで言って貰えるんなら、、、
と、今一度確認を!!
もう一回削ってみる!!
シーラーも吹いた!!
上の画像とはアールのスムーズさがちょっと違うでしょ?(本人しか気がつかない?)
着色!!
ちょっとどうでも良いお話を(汗)
ほとんどの土日は『ご予約限定』で営業させていただいております。
申し訳ございません。
というのは、いずれは(もうちょいで)巣立って行く子供達との時間を、家族揃っての時間を大切にというのが有ります。
構ってもらえるうちは一緒に楽しんで行きたいと思うんです(笑)
娘が『〇〇へ行きたい』と言えば行きます。
そんな訳で、息子と僕の都合が合えば『釣り』です(笑)
釣り動画はYouTube(Yuary TV)でも公開中です!是非、ご視聴、チャンネル登録お願い致します。
と、結局はYouTubeの宣伝につながりましたね。
でも、土日の仕事が案外進むんですよ!!
空き時間を気ままに仕事に充てる。
元々、仕事をする時間ではないという気分のせいか、リラックスして普段よりも楽しんで仕事が出来るというか・・・。
そんな訳で、前回の続き。
着色します!
1回目。1回目は杢目が浮き出てくる感じ、かつメイプルの素の色も浮かび上がる感じです。
素材による個体差だったり、着色加減による個体差だったりは市販のMGでも感じられます。
この程度の『薄め』も多く有りますが、ちょいと寂しい印象なので、更に着色していきます。
2回目。素材の色の、ご本人の画像を見ながら色を少々追加しました。
結構黄色が強くなってますが、画像の色の違いは、『明かり』の違いかも(汗)
マスキングを剥がして撮影してみます。
こちらは自然光での撮影。かなり鮮やか!!良い感じ!!
雑誌の撮影やステージでスポットを浴びている色なんかも、光量は多めで、こんな感じでしょう。
室内撮影です。うん、良い感じ!!これ以上濃くすると雰囲気が崩れ出しそうです。
コート前に一回シーラー吹かないとダメかな。
クリアコート
シーラーを吹こうか迷ったんですが、色がボケそうなのでクリアコート行きます!
数回吹けば良い感じになるはずです。
1回目の画像は無し!
2回目!!
ご要望にございましたエルボー付近の切削形状がハッキリしました。
本家フェルナンデスのhideのMGはこの程度のゆず肌が残っているものも数多く見ています。
が、個人がやると汚い!って事になるので、硬化間近にもう一度吹いて、それから研磨していきます。
3回目を吹き終えて、研磨しました。
着色を剥がした事で顕になった元々の材の色むらや、シーラー層の細かな打コン、白濁は除去しきれませんでした。
(でも個人的には気になるレベルではないと思います。吊るしの市販品でも見るくらいの感じです。肌は元よりも平かな。)
すぐに部品を組み付けたいところですが、もう少々養生期間を設けたいと思います。
艶の引けが出てくる可能性も有りますし、部品つけて塗膜が凹みそうな気もしますし。
完成!
部品を組みつけて、不具合の有った回路を直して、セッティングをして、音出し確認をして、、、
hideさん人気はすごい!!不滅ですね!!
毎度思います。
今回もこの記事をUPし始めてから、3件ほどお問い合わせございました。
ただこのリフィニッシュというものは非常にデリケートなんです。
神経質な方にはおすすめしません。
今回の様なシースルーは塗り潰しと違い木材そのものの色が出てしまう事も有ります。
着色層を剥がしてナチュラルという塗装になれば尚の事なんです。元の隠れていた厄介が出てきたりもするんです。
『シーラー層まで剥がして』という手も有りますが、そうなると多少なりともフォルムが変わる事が懸念されます。んで、ネックの塗装も剥がして、、、最悪はヘッドの塗装も、、、そんな事も想定されます。
なので、今回の様に元の状態を継承しつつという点をご理解していただける方のみ、ご相談下さいませ。
本当、なるべくなら木をサンディングしたくないです。若干削っただけで『あれれ?なんかへん?』って感じになります。
本当の本当に不思議なくらい違和感でます。
あっ、それと、通常はウレタン塗装しません(設備的に厳しい)。
でも、hideモデルのウェザーチェックは嫌なので、頑張りました(笑)
御用命、御閲覧有難うございました!!
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