テイラーギターの弦高調整。ネックリセットして、ナット調整して・・・

わたくし事で恐縮ですが、実は1月末から体調不良でした。
きっかけは、息子の一時帰国時サービスの暴飲暴食からだった様に思います。
(ちなみに、息子はその後、『アイドルは俺の生きる世界じゃない!』と契約を停止して帰ってきてしまいましたw 停止ってのは、『契約期間中は他の事務所に行けませんよ。行くなら育成費用を支払って貰いますよ。』って事の様です。まぁ当然ですね。)

以前のブログでも書かせて頂きましたが、胃の調子が悪いのと同時に、背中・肩が痛くて、歯の調子も悪くて・・・。
具体的に言うと、突然、変な汗が出るくらい胃が痛く(気持ち悪く?)なると同時に、背中と奥歯もかなり痛くなる症状が有りました。

ブログを見てくれた友人が、『もしかしたら、心筋梗塞、狭心症、逆流性胃腸炎なんかの可能性も有るんじゃないか?』と心配してLINEをくれました。

僕も『今回ばかりは普通の状態じゃない』と思っていたので、気持ち的にも落ち込み・・・。

あらら!!
軽く近況報告をしようと思っただけですが、なんかだ、めちゃくちゃ長い話になりそうなので、別記事にします(笑)

この記事書き終えたら書きますので、お暇な方は読んで下さい。


テイラーの弦高

どのギターもそうですが、サドルの高さに余裕がないと弦高を下げる事は難しいです。

↑ほぼ削る事の出来ないサドルの高さ

テイラーは、ネックのリセットが比較的容易に出来るんですね!
ネックの仕込み角度で弦高が調整出来てしまうんです!
(既に皆さんもご存知ですねw)


ネック外し

ネックを外します。

ネック角度の調整前提でシムが入ってます。


リセット完了

シムの調整をしながら、組んだりバラしたりを数回行いました。

目標の数値になりました。


ナット調整

調整前は、上の写真よりも1mm以上高い状態でした。
歴代のどっかのご使用者が、ローフレットだけでも、押さえやすくと考えたのでしょう。
ナット溝が低すぎます。
弦高が高い時は、なんとかバズも許容できる範囲でしたが、ネックをストレートにし、仕込み角を適正にすると開放で音が詰まるほどになりました。

お客様とご相談の元、『僕個人のギターだったらこうする』というコスパ良好な裏技で調整させて頂きました。
ナット溝に詰め物をするのはNG。すぐに取れますし、音もかなり悪くなります。


施工後の写真です。マイクロメーターじゃなきゃ測れない程度のシムかましてます。
おそらく、音の変化はわからないと思います。
吊るしのギターって接着剤べっとりの状態が多いんですが、それだって音が悪いって感じないでしょ?
ハイエンドギターでも、ヘッドの塗装面にナットが乗っているタイプだって有りますしね。
もちろん、嫌って方は作り直すのが良いかと思いますよ。


シール

気になる、ネックジョイント部分のテイラーシール。
今回は、残りましたよー。


完了です!

弦を張って、チューニングをして、時々弾かせて頂きながら1週間ほど様子を見ておりました。
ネックも良い状態!弦高の変化もなし!

良い音でなっております!

ご用命、ご閲覧有難うございました!

見てね!!