本日2本目です。PCが普通に動く事の幸せを噛み締めながらブログを書いております(笑)
3月3日
さて、本題でございます。
昨年もご依頼のございました。AX40のリフィニッシュです。
今回はゴールドから、同じくピンクへの色変更です。
これを剥がします。
オレンジonオレンジじゃないですか!?
前回のAX40と同様に、分厚い2層の塗膜+着色塗膜+極薄の杢目シートの組み合わせです。
アイロンで温めて剥がすとなると杢目シートが浮いてくる事も経験済みなので、サンディングで地道に剥がします。
もう一層(シーラー層)+着色が残ってます。
木材に直接着色をする事に拘りを持っているのでしょうか?
逆なら最高にリフィニッシュし易いのになぁ・・・。
数日かかりましたが、無事に剥がしました。6弦側が特にペラペラの杢目で下の木材が透けて見えそうなくらい。(←元々少し見えてたけど)
それでも、黄色を完全には除去出来ておりません。
濡らすとこの程度まで黄色味がはっきりしますが、これ以上追い込むと杢目シートは完全に無くなっちゃいます。でもピンクを吹く分にはそれほど問題はない程度かと思います。
今後の、AX40のリフィニッシュは【ごめんなさい】します。
来週から暖かいので、一気に仕上げられると良いなぁ・・・。
つづく。
3/15、着色!
ピンクに着色です!透けたピンクなのですが、下地というか素材の色というかが大きく影響します。僕は毎度ほとんど変わらない調色なのですが、毎度仕上がりの色は違ってますね。
musicman evh pink で検索(下画像)してみると、、、まぁー、いろいろでございますなー。
そして、ウチの画像が1ページ目に数枚出て来ます。
(ちなみに、上の写真を二枚ほど重ねてありますwさーて、わかるかなぁ?)
↑ほんと、随分と色味が違って見えますねー。
赤系ってカメラによっても色味が違って見えてきますが、それよりも下地(材の色)の色や、ちょっとした調色加減でめちゃくちゃ変わってくるんですよね。
そもそもトランスピンクって実は結構難しくて、『それ薄い赤じゃん!』ってなっちゃう事も・・・。
シーラー吹いて、クリア吹いて、仕上げていきます!
つづく・・・
塗膜の凹凸(杢目の凹凸)
お客様には、ご依頼時にお伝えさせていただいておりますが、杢目なりの凹凸が多少なりとも感じる仕上げになっております。
サンディングシーラーで有る程度は均しておりますが、塗膜の“引け”も出てくると、やはり凹凸は感じます。
シーラー層の無い(又は極薄い)虎杢なんかだと、この凹凸がくっきりと線状で現れたりしますね。(レスポールやPRS等)
ちょっと下の写真をご覧下さい。
今、ウチにかかっているギター3本をご覧下さい。
寄って、写り込みを撮影してみます。
今回のピンクはキルトトップなりの凹凸です。TEJ(黒)の細かな凹凸は経年を感じます。アッシュのテレは、木目の硬いとこ軟いとこがサンディングで凸凹したのがよく分かります。
分厚い、シーラー層を作ればこの凹凸を極力少なくする事も可能ですが、個人工房ですと、逆にコストも時間も掛かってしまいますので、そこは要ご相談という形を取らせて頂いております。
ちなみに、僕はどっちが好きとかは有りませんので、お客様のお好みとコストでお考えいただくのが一番かと思います。
完成
そして!!完成しました!!
やっぱり、ピンクいいっすねー。
僕のもピンクにリフィニッシュしようと思い続けてます。なかなかそんな暇が有りませんが、いつの日かやりたいなぁ。
黄色が完全に除去出来ていないのですが、ややオレンジが強い箇所が感じられたりと、そこもこのギターの個性として活かされてる気がします。
ネック調整、ブリッジ調整、トレモロ調整等を施し、しばらく試奏させてもらって、無事に完成となりました。
ご用命、ご閲覧有難うございました!!
P.S
当面、リフィニッシュの受付を停止とさせて頂きます。ご了承下さいませ。
おまけ
先ほどの写真でご紹介のTEJの動画です。お時間のある方は動画もご覧下さいませー。