1940年代のGibson ES−150のリペアが完了いたしました。
前回分はこちらでご覧ください。
古いグルーや、詰め物、帳尻合わせのバインディング調の傘まし等の除去から始まり、サイド板の矯正、接着、バインディング溝切削、バンディング巻、着色・クリア塗装と進めて参りました。
今回の接着箇所以外の全体的な接着強度がどうなのかは分かりませんが、現状ではそれほど神経質にならず、ガンガンご使用いただける状態であると思っております。
アンプに繋いで試奏もさせて頂きましたが、やはり外見からも想像出来る独特な音で、暫く弾き続けると癖になってきます。僕の知っているアーチトップのフロントの音とはやはりまるで違います。もといフロントではございませんが。
修理後のバックとサイドです。左上画像は接着直前位の写真です。
あえて、つなぎ目付近の写真を掲載させて頂いております。
そうそう、ピックギターとフルアコの違いです。
結構疑問じゃないですか?何が違うんだと?
どちらも、アーチトップギターである事は前提のようですね。
なので、総称で間違いの無い呼び方はアーチトップギターでしょうね。
僕もあまりフルアコという言葉を使わないのですが、その定義があやふやだったからなのかも知れません。
どうやら、
『ピックギターにピックアップが乗って、エレキギター化されたものをフルアコースティックギターと呼ぶ様になった。』そうです。
フルアコに関する説明としては、ごく自然に考えるとごく自然な答えですね。
なので、L−50はピックギターで、ES−150はフルアコって事になるんでしょうかね。
難しい・・・。
専門書を読むと色々書かれているかも知れませんね。