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ネックリセット
どうやら、同ギターのネック浮きで苦労されている方も多い様です。
ジョイント方法のご質問メールをいただきましたので、もう少し詳しく書かせていただこうかと思います。
一般的なダブテイルなら経験上、覚悟を決めた程度の苦労でネックが外れる事が多いです。
とは言え、なかなか腰が上がらず着手まで時間がかかったりします。
そして、多少なりともダメージを与えてしまう事も有ります。
熱、水、蒸気、力等を使って外すので、全てが外す前の状態のままというのは基本的には無理が有ると考えます。
というのは、そもそも外す事なんか考えて作られていないからでしょう。
いざ外してみると、ネック起きのまま時間が経過した事による影響や、製作時のメーカーさんによる辻褄合わせなんかが発覚する事も多いです。
当然と言えば当然ですので、その後のセット時にも、お金をかけての修復、もしくは見た目は気にしないという点が前提になってしまいます。
しかし、自分にとって唯一無二の存在のギターは甦らせたいですよね。
前置きは長くなりましたが、70年代のネックジョイントについて書かせていただきますね。
ソリッドと同じ?
前回記事にさせていただいた時も実は写真を掲載するか迷いました。
勿体ぶっているというよりも、プライバシーなのでは?と思ってしまったのです。
謎の方が良い事も沢山あります。
その他も、色々な記事を書かかせていただいておりますが、製作者目線や、実際に使用する方の目線で考えると、想像出来なかった構造や状態を公開する必要はないのかな?と思ってもいます。構造に関しては、マジか!という事も度々有りますが、お客さんと僕だけの秘密って事も実は沢山あります(笑)
ダメ出し(実際はダメではなく、ある問題に対して対処した結果)したところで、ギターの状態がよくなる訳ではございません。どう対処して弾ける状態にするか?なのではないでしょうか?
またまた前置きが長い。すみません。
175では無いのですが、インターネットでネックリセットを公開している方がおられますので、こちらをご覧ください。
Guitar AngelさんのSGネックリセットの記事です。
出典:http://www.guitarangel.co.uk/casestudiesDetail.php?Gibson-SG-neck-reset-5
175も概ね同じジョイント方法です。
70年代はフラットトップでも新たなジョイント方法に挑戦していたりと面白い時代です。
175もソリッド同様に、ダブテイルではなく四角いジョイントですが、接着面積も広いので大丈夫と判断したんでしょう。
僕も、これがずれちゃうんだ!?と驚きました。
太い弦や、テンションのきついフラット弦が張られる事が多い上に、温湿度管理がしっかりされていなかったりと、使用環境だってバラバラですもんね。
外す時は、ダブテイルなら接着面を曲線の1面ないし2面と考えられますが、この4角のブロックの場合は、4面のグルーを緩める事が重要です。同形状のレスポールのネックを外した事はございますが、ディープデプスの175は本当に外れにくさは比ではございませんので、ある程度の時間をかけて外す事が重要となります。
その後は、センターやネックの角度、その他各所に注意しセットをします。
セット後の仕上げに着目して下さい。
僕が昨日、記事にさせていただいたのがこちらです。
タッチアップなんて軽く書いてる様に見えますが、これまた何回も色を作り直したり、重ねたり、クリアコートしたりと、完全に元の状態に戻ってる訳でもないのですが、実はかなり苦労してます。
潔くGuitar Angelさんの様な仕上げが良いのかな!なんて先ほど見つけて思ってました。
ネック折れリペアなんかでは一般的によく見る仕上げですが、今回これは思いもつかなかった。
今回の175ではどっちにしてもやらなかったでしょうけど、アメリカ的で良いなと思いましたので、今後はこれも選択肢の一つかな。
あら、UKのショップだった。
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