指板剥がしてトラスロッドの入れ替えです

前回記事はこちら。

トラスロッド入れ替えかな・・・
下の写真はプロギタリストにお貸ししていたYuaryのOMタイプです。 あー、懐かしい・・・。 トップの膨らみ、ネックの反りが顕著に現れて...

正直、この状態ではゴミ。
弾く人の好みに調整出来ないなんて、ルシアー目線で言うとゴミ。
この先は誰が弾くかは決まってませんが、しっかり使える状態にしておけば僕が死んでも直ぐ様ゴミとなる事はないと願って重い腰を上げる事にしました。


指板剥がし

このギターは膠で組み上げたギターです。
ひょっとしたら、熱を加えずに剥がせるかな?なんて思ったり。

やってみると全然無理!!
ボディに指板が乗る部分の接着は後々の事を考えて最小限なので、ここは割と簡単に剥がれましたが、ネック部分は剥がれません。
(ちなみに、ビンテージのニカワ接着指板は簡単に剥がれてくれる事が多いです。)

何年ぶりかでラバーヒーターを使用します。
クッソ熱くなるので可変抵抗器をかまして程よい温度まであげます。(とはいえ、かなり熱い)
温度は勘です。この位の感じが剥がれやすいんだよね。ってのが有ります。

長いヒーターは実は指板剥がしには使いにくい。
この長さが一番使いやすい。

YouTubeを見ながらのんびり熱して、のんびり剥がしていきます。
焦りは禁物ですし、熱しすぎも禁物。
『おっと、そろそろいいかな?』とYouTubeを一時停止して作業をする。
それを繰り返します。

大分剥がれてきました。

途中、車の中の整理整頓とか工具やら荷物やらの積み込みとかもしながらだったんで、半日くらいかけて剥がしました。

手前が入っていたロッド。
奥が入れるロッド。
見た感じ同じですね笑笑

前回記事の予想通り、六角の山がダメになってました。というかちょっと裂けてる。(写真でも分かりますよね)
アホかこいつ!
ダメダメなリペアマンの仕業ですね笑笑

僕は『トラスロッドは自分で調整しましょう』派ですが、無理やり回すものではないです。
合う工具を使えば無理せずとも回ります。合わない工具を叩いて突っ込んだりすると今回の様になります。
回しシロがなくなれば回りませんので、その時はやめましょう。
普通のロッド調整で山をダメにしたり折ったりは有り得ません。
ロッド折れ修理は何度かやってますが、ロッド調整でロッドを折った事は一度も有りません。
普通は折れません。これは断言出来ます。
今回の6角の山をダメにした方の普通はきっと普通ではないと思います。

けど、これは全部僕が悪い。

某プロミュージシャンさん:「〇〇さんって言うプロギタリストが、ちょっと使ってみたいって言うんだけど、なんかある?買えって言っておくよ!」
僕:(おっ!買ってもらえるのか?ひょっとしたら宣伝もしてもらえるのか?)「ヘッドにインレイ入れた気合い入れて作ったプロモ用(自分用)のギターがありますよ!」
そんな感じで、いくらで売るとか、いつまで貸すとか、なーんにも話さず送っちゃったんです。

僕が悪い。

その後、CDを送ってもらって「このアルバムはユアリー使って弾いた」って。
もちろん嬉しかったです!!
まさかあの歌手がこのギターの音色で歌ってるなんて!!
すごすぎる!!

と思っただけで、ごめんなさい聴いてません。開封すらしてません。
なんか聴く気が起きなかったんです。
これを書いてる10年以上経過した今になってみると聴いてみたくなってますが。

もちろんどこにもYuaryの写真もクレジットもないし、世の中には勿論知られる訳もなくて。(10年前は、少しでも名前が売れたい!って思ってました)
ただ気に入って使ってくれているとは電話で何度も聞いてます。
このギターじゃなきゃダメなんだとも言ってもらってます。
忘れた頃にくる電話では本当にベタ褒めしてくれてます。
それだけで十分!
ルシアーとしてはこれほど嬉しい事はないです。
本当に有難い。有難うございます。

でもねー。やっぱりね。
ルシアーも人間だから腹が減ります。
賞賛するならお代を下さい。

なんて事を思ったとか思わなかったとか笑笑