Grecoレスポールカスタムタイプのフレットすり合わせが完了いたしました。
ご用命ありがとうございますm(_ _)m
すり合わせのご依頼は割と多いリペアの一つです。
実は、減って段差が出来たので、すり合わせたいという方はほとんどおりません。
ハイフレットの音詰まりによるものが一番多いです。
低め弦高を好まれる方は特に悩みの種の様で、指板(フレット)アールや、ほんのちょっとのフレットの高低差で音詰まりが出てしまう場合もございます。
僕の使っているPRS風もそうですが、12フレット1弦は1mmを切った高さになっています。
こうなると、非常にシビアでほんのちょっとの高低差でアウトです。
12フレット付近は弦の張られている真ん中という事も有り、比較的チョーキングが容易なポジションとなりますよね。
ギターの世界では多用されるEマイナーペンタの基本ポジションもこの辺です。
そんな訳でチョーキングしたいポイントも付近には多いわけですが、あまり低い弦高では詰まりが生じてしまいます。指板のアールも関係してくるでしょう。
そうなるとすり合わせが手っ取り早いです。ついでにコンパウンドラジアスっぽくすり合わせる事もあります。
すり合わせの際に一番大事なのは、必ず指板のアール、もしくは意図するフレットのアールのブロックを用いる事が大切でしょう。
アールのズレによるものでも詰まりは発生しますので、フラットなあて木や、合ってないアールを使った目見当はNG。
そして、詰まりが解消されると弦高を極力下げたくなりますよね。
エレキではアンプを繋いで気にならない程度まで下げる事が可能です。アコギはなかなかそうもいきません。
エレキギターの場合に限りますが、バズ・ビビり音は人によって気にする度合いが変わってきますので、対面での修理が不可能な場合で、ピッチ等他に影響が無くお客様ご自身で簡単に調整できるブリッジのものは極力低い状態でお送りさせていただいております。
ただ、木は動きます。
狂ったら調整ですね。