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冬の塗装
北海道の冬は寒いです。当たり前ですね。
明日からは氷点下15℃が続くらしい。
天候と設備の問題で塗装が非常に難航する季節とも言えます。
こちらの都合と言われてしまえばそれまでなので、申し訳ない限りです。
別室で塗装は行なっておりますが、そこが寒いのです。
十分に室内を暖めてからじゃないと怖くて出来ません。
塗料は寒くてもそれほど問題とはなりませんが、ウェザーチェックが怖いです。
ウェザーチェックというのは出したい時に出なくて、出なくて良い時に出たりするものです。
一からの塗装ならそれほど怖くもないのですが、ラッカー塗装のギター補修などと言ったら、本当に怖いです。
また湿度も関係してきます。
塗装後、そのまま放置していたら一晩にして割れなんて自体だって想定しなければなりません。氷点下は本当に怖いです。
僕の仕事の話からはちょっとそれますが、湿度を保つには暖房にも注意が必要ですね。
FF等の屋外排気の暖房機は室内をカラカラに乾燥させてしまいますので、ご注意ください。
燃焼時に水分を発生させる、屋外排気をしない灯油ストーブが湿度面では有利です。
昔ながらの反射式なんかがベストですが、換気には十分ご注意ください。
冬以外の北海道は湿度も高くならず、塗装には本当にベストな環境だと思うのですが、冬は嫌!
そんな訳で、十分に暖めたところで、塗装に集中します。
しかし、これがまた効率が良かったりとメリットもあります。
一気にやると、次の吹き付けまでの養生期間も同じになりますので、必然と次も一気にやれます。ゴールは同じにはなりませんが、毎日シンナーを吸う事も避けられるので、こういうサイクルが本当は理想なのかと今冬になって気がつくという・・・。
そんな感じで続けてました。
では、昨日までの塗装状況をご覧いただけたたらと思います。
MARTINのD-35は前回に塗装が完了してます。
昨日磨きを終えたところです。
あくまでもピックガードの下地塗装ですので、打痕や傷は無理に埋めず周囲と同じ厚みで終えております。
これでピックガード貼り付けも一安心ですね。
モッキンバードはシーラー層を。3回ほど吹きましたので、滑らかに整形を終えられる事を願ってますが、やってみないと分かりません。その後、白、ピンク、クリアと吹いていきます。
昨日までサンバーストだったストラトボディですが、銀色になりました。
折角のマルチレイヤーです。銀色の下地もあると格好良いと思います。銀はかなり隠蔽力が強いので超極薄に塗装が可能かなと思ってます。結果、最終カラーも綺麗に発色されトータルでの塗膜の厚みを抑えられるというメリットも生まれると思います。
もう一色重ねて、クリアで完成です。
トップの塗装面が大きく出るところの導管もほとんど目だたなくなったでしょ?
撹拌のために降ったペットボトルのシルバーをスプレーガンに移す時にやらかしました。
やべ!とすぐにウエスで拭きそうになりましたが、この状態の方がまだ使えそうという事で、そのまま伸ばさない様に乾燥させました。
残念でごわす。
そんな訳で、お時間がかかっている状況ですが、何卒ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。
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