ムラロックの思い出ギター。AriaPro2 Strikin’ Sound

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おはようございます!!どんよりした空の北見市の朝ですね。明るくなってきたかな?
最近は気温も上がってきて、蓄熱暖房機の蓄熱量の設定に迷う今日この頃。
蓄暖って気温が10℃を超えると家の中が暑くてたまらないんですよ。まだ外の湿度も低くはなってませんので窓を開けて調整できますが、もう少しするとギターには天敵の低湿環境になります。本当に注意が必要なのは油断する春なのかも知れません。パキンッ!!って音がして割れる事も有りますよ。こわいこわい(笑)


さてさて、未だに評価され続けているマツモク製のAriaPro2。
僕も詳しくは知りませんが、お客さんでも大ファンの方がいて、『マツモク製!!マツモク製!!』という方も(笑)

今回はバンドメンバーであり、YouTube、ガレバンでよく登場する『ムラロック』のギターのリペアを。

『思い出のギターなんだよー。20代の頃に先輩から譲り受けたクソギター!』って(笑)

当時、東京でインターナショナルな大手に就職していたムラロックはイギリス人の先輩が母国へ帰る際に半ば強引に買わされたギターらしい。
『1万円!!1万円!!』
当時は英語がそれほど話せる訳ではなかったので、その言葉だけが分かったという。
1万円を渡すと、大胆に改造されたギターを渡され、思い切りハグしあい感動のお別れとなったらしい。その後、悪魔に魂を売りブルースマンとなったムラロックは新宿(?)の公園をスミカとし、公園の水道でスーツを洗うという生活までしていたらしい。なんともセレブ!!

実際に聞いたエピソードです。
最後の『ハグ』以降の部分は作りましたが、火の無い所に煙は立たないというのも世の常ではございます(笑)


それでは、肝心なギターの話を(笑)
写真を使って説明させていただきます。
写真の順序は、
1 2 3
4 5 6
7 8 9
10 11
12   13
となっております。
ariapro2 strikin' soundariapro2 strikin' sound

1.ぱっと見はなかなかセンスのある改造で、このままでOK!!ってかんじですね。けど、弦高が1cmもあったり・・・。

2.いたるところの配線材にLANケーブルかなんかかな?の細い単線が使われてます。高性能な線ですので、そのまま生かしたかったのですが、ピックアップのつなぎが取れたりとありましたので、ワイヤーも交換になってしまいました。

3.4.ピックガードは折角なのでちゃんとハムの穴が綺麗に開いたものに交換します。ハムの位置が若干違うので『ざぐり』が必要です。フロイドのざぐりも必要ですね。

5.6.元のざぐりの関係もございますので、独自の大きさのざぐりになります。テンプレートは勿論ございませんので、アクリル板をずらしながら不細工にさらない様切削します。

7.塗装乾燥中。

8.9.スタッド装着。キャビティーのスイッチ付近の深さも足りませんのでそこもざぐり。PG穴の位置も違うので、一度埋木しました。当時の日本製のギターは独自の規格の部品なんかも多く使われています。スイッチなんかは完全に独自の物ですので、CRL製や国産定番のDM−5なんかとは大きさがまるで違いますので、基本的には交換は不可です。PG交換が無難ですね。

10.これもランケーブルっぽい線です。さすがプロ!!半田は使わずに巻いて熱収縮チューブで固定。ボーズ博士(スピーカーの)と同じですね!!残念ながら被覆を剥く際に切れてしまったので古河の電線に交換させていただきました。

11.12.どうせ見えない部分なんですが、ポップに仕上げてみました(笑)スイッチのみ交換。ポットは秘伝のスポレーでボリュームのガリは解消されました。

13.フロイド+リアハムが良い感じです。僕のピンクも今度フロイドつけちゃおうかな。

IMG_6637
80年代にはストラトにフロイドとハムを乗せるのがブームでしたよね。僕の勝手なイメージですが、当時のLAのギタリストは全員この改造をしてたんですよ(笑)で、時は経ち、90年代〜2000年代は『一昔前のブーム』みたいな感じで邪道扱いをされていた様に思います。『まだ、そんなギター使ってんの?』みたいな。
今見るとこの組み合わせは物凄く使える物で、大胆に改造をする感じも随分とクールに見えませんか?

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