Martin D-28 修理【サイド割れ、トップ剥がれ、バインディング剥がれ】

お久しぶりでございます。
ブログ更新はいつぶりかな?ってくらい間が空いてしまいました。
個人、工房の生存アピールも兼ねて更新してみます(笑)

また、1月に入りギターリペアの受付を再開させていただいたのですが、
お問合せも多く頂き、誠に感謝しております。
この仕事をして10年以上経ってますが、時には『俺の仕事は必要あるのか?社会貢献には程遠いものではなかろうか?』色々と考える事も有ります。
でも、やっと修理出来るとご用命いただいたりして、はじめて『おー!僕の仕事もちょっとはお役に立ててる!』なんて嬉しく思ったりする1月でした。
本当に有難うございます!!

昨年のGWから年末まで、ギター屋の前にずっとやってきた工事関係の仕事をしてました。
その間、ギターから(完全ではないですが)離れたからなのか、ギターキッズに戻りました(笑)

そして、大人になってからはあんまり好きじゃなかったジャズコーラス(JC)を買ったりしました!

20代の頃、JC-20という廉価版を使った事が有りますが、あれはちょっとJCではなかった・・・(←完全な主観)
でも、JC-22は違ったんです!!

と、、、なんだか脱線しまくって、書こうと思った記事に辿り着けそうにないので、
JCに関しては今度、記事&動画でもUPしたいと思います。

冒頭で言いたかったのは、感謝の気持ち・・・

本当に有難うございます。


さて、D-28の修理です!

あらら大変!!

このパターンは初では有りません。何度もございます(汗)

ストラップ外れて落としてしまったというケースが多いのではないでしょうか。

まずは、今有る木片を無くさない様に、トップ、サイド、カーフィング、トップ、バインディングを順序を考えながら接着します。

足りない部品(木片)が無い部分は、裏から当て木をしました。
ダイエット成功して、最高に痩せていた時ならサウンドホールから手を突っ込んで作業できたんですが、今は無理なのであの手この手で苦労しました(笑)

木の粉等で埋めて磨きました。
お客様と相談の上、塗装はしておりません。
でもまずます良い感じかと思います。

これにて一件落着!?と思ったんですが、
バインディングが剥がれてます。
どうしましょう。

1.見なかった事にする
2.◯円ですが、どうします?と、連絡する。
3.言わずに直して請求する。
4.言わずに直して請求しない。
5.言わずに直して、サービスでやりましたと恩着せがましくする。

既に発生した前述のぶっ壊れ部分の修理料金、発生するかも知れないバンディング補修の料金、連絡の手間、それが決まるまでの時間、等々、、、
を考え、5にしました。まだまだ4を選ぶ器ではないのは残念なところ。
(商売としては2が良いのは当然ですね)
正直、あんまりなお客さんの場合は1や3も有りです(冗談です!)(←いや、冗談でもないかも)

修理前です。
この位の剥がれ、浮きのうちに手を打っておくと縮みで苦労するリスクも減るかと思われます。

しっかり接着出来ました。

弦を張って、普通に弾いたり、がっつり各ポジションのハーモニクスを出したりして、
共振しないかのチェックもしましたよー。

こんな感じで、周りの傷とも同化してます。

これにて、一件落着です。

ご用命、ご閲覧有難うございました!!

見てね!!