レスポールヘッドリフィニッシュ、打痕修理、ラッカーあれこれ他。


白髪染めだ、ダイエットだ、と色々楽しんでいますが、仕事も実は相当ワクワクしながらさせて貰っております。
もちろん例外もあります。『ストレスなんてないんじゃない?』とか『楽しく生きてるね!!』とか(本音だったり意地悪だったりを)言われる事が多いのですが、そんな事はないっすよ。
気持ち的に重く感じる仕事もありますし、何をどうしたいのか意思の疎通が取れない時なんかもあります。なに?なめてんの?って時だってあります。ズタズタな気分になって落ちる時だってあります。時には普通で考えられない様な時間帯に電話がかかってきたりしますし。
けど、好きでやらせていただいておりますので、『誰よりも楽しく生きてやる!!』ってところだけはブレず、目標に続けて行きたいですね。


さてさて、レスポールのヘッドリフィニッシュが無事完了となりました。
出来はまずまずです。
元の突き板の状態から、どうにもならなそうな色とか傷的な物も有りましたが、ほぼ分からない状態にまでなったと思います。
こちらのオーナー様とは割と長いお付き合いをさせていただいておりますが、いつも気持ち良く仕事をさせていただける事には感謝しております。ありがとうございますm(_ _)m
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画像にある、LasPaulの文字ですが、お客様ご支給の文字のみ転写のものですが、これが非常に緊張します。張っている時に緊張でバクバクいってる感じがしました。本物と同様に塗装には閉じ込めず仕上げ面に貼り付ける形なので、文字が際立って雰囲気は抜群ですね。

余談ですが、ラッカーの完全硬化前及びリターダーかなんかの関係で塗装が柔らかいもの(どちらも吊るしのギターでも結構あります。)は本当に神経を使うんですよね。無事に貼り終えたこの文字ですが、1日経過した今剥がすとなるとラッカー面になんらかの変化が現れている様に思います。
新しいGibsonのギターなんてマスキングテープののりで塗膜が簡単に変質したりする事も経験していますので。ラッカーっていうのは繊細で本当に長い期間をかけて硬化するのだと感じます。
吹き付け塗装時は、数十分で触れる位まで硬化しますので、『ラッカーは乾くのが速い。』と思いがちですが、完全硬化とは別のお話ですね。

次はこちらをご覧ください。
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打痕修理なのですが、囲われた部分のみ地道にラッカーを染み込ませ何度も盛って均して完了となります。打撃で白く濁ったものは慎重に施さなければ白いままラッカーでコートする事になりますので注意が必要です。更にオーバーラッカーを施すと目立たなくなります(十分目立たないと思いますが)が、デメリットもありますので、この位の補修がベストかと思います。

一緒にお預けいただきましたスティングレイのピックアップをVillexに交換して、細かな調整をして完了となりました。
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が、あと2、3日様子を見させて下さいm(_ _)m

見てね!!