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チョーキングの音切れ
チョーキングすると音が詰まる、音が切れる。
この症状はストラトやテレキャスターで多いのではないでしょうか?
特にビンテージやフェンダージャパンで感じる事が多いかも。
ベンディング・チョーキングという奏法はエレキギター開発時点では想定外だったらしい。
それに加え、今時の低い弦高も当時の設計としては考えられていなかったと思います。
テクニカルな超速弾きなんてのも勿論想定外だったでしょう。
そんな訳で、弦高を上げたら解決しますので、是非弦高を上げてお使い下さい。というのが手っ取り早いのですが、僕もギターにもよりますが超低空を飛ばしたい時も有ります。
どうしましょう?
指板R
ご存知の通り、指板にはRというのがついています。
これがビンテージフェンダーたフェンダージャパンはきつく7.25R以上となってます。
近年のカスタムショップ製のギターは9.5Rが多いのかな?
ジャパンよりもRがゆるく、音詰まりを感じないものも多い。
なぜ、Rがきついと音詰まりするのか?
色々な事が考えられますが、色々な事はとりあえず無視して単純に考えてみましょう。
ブリッジサドルというのは指板のRに合わせて高低差がつけられていますよね?
チョーキングを多用する1−3弦を例に考えます。
1−3の順にサドルは高くなっているかと思います。
例えば、指板にRがなければ(弦の振幅は無視します)1−3弦の高さは同じでOKと考えられます。
しかし、指板にRがついているので必然と1−3の順にサドルも高く設定するのが必然。
ちょっと絵を見て下さい。
上の絵が普通の状態。
下の状態が指板のRを無視した極端なサドルセッティング。
ですが、この上の絵の普通の状態でチョーキングをするとどうでしょう?
サドルの高さはチョーキングしても勿論変わりません。チョーキングと一緒にサドルも動く事は有りません。(けど、この状態を作り出すセッティングも有りますが話が長くなるので今度)
もうお分かりの方も多いでしょう。
チョーキングする事によって、上の図のRに合わせた適正な状態から、下の図の状態になります。厳密にはベンドした弦は斜めになるので・・・とか色々考えられますが、そこは無視しても基本的な話は変わりません。
1弦のチョーキングでの詰まりは下図の状態になっているという事です。
しつこい様ですが、その他も関係しますが、その他は考えなくても基本的にはこんな単純な話です。
本当にそれ?
けど、実は上の説明ではない場合も多いです。
フレットの波打ちや、ハイ起きの様な反りが原因の場合も多いんです。
チョーキングする事でかなりシビアなセッティングを生み出しているので、妥協できる程度の不具合とも言えない様な状態でも拾ってしまいます。
弦高が低ければ低いほどに。
何れにしても多くの場合はフレットのすり合わせで解消可能です。
フレットすり合わせ
今回のギターも7.25RときついRの指板です。
スケールをあててみると最終付近のフレットが随分と高いです。
ハイ起きを解消しつつ、Rを緩くする様な形ですり合わせをします。
こんな綺麗な状態ですが、結構削らないと平らになりそうに有りません。
差し歯に反応する粉がたくさんでました。
すり合わせ中は終始前歯の裏がピリピリ。
フレットの減りは全くと言って良いほどございませんので、ちょっとの凸凹を修正し、全部のフレットを磨いて完了です。
ありがとうございました!!
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