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エースのレスポールカスタム風のカスタム
- ACEのレスポールカスタム
- 3ピックアップ用のジグ製作
- センターピックアップの位置出し
- ざぐり無事完了!!※1/20更新
- キャビティーざぐりとピックアップ搭載とPG加工 ※1/21更新
- ピックアップの極性と配線色 ※1/22更新
- 配線します!
- 完成!!
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1977年のKISS来日公演時のレスポールカスタムに憧れる方は非常に多い様です。
市販のカスタムを3ピックアップ仕様に改造したアレは本当に格好良いと思います!
特殊インレイバージョンのエースモデルも販売されてますが、やっぱり通常のインレイが好きという方も多いでしょう。
過去には武道館モデルとして限定販売もされ、即完売の人気モデルだったのだとか。
売ってないのでカスタムして作りたいって事でしたら、70年代〜80年代の3ピーストップのモデルがしっくりきそうです。いや、2ピースでも全然良いかな。
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サンバーストのカスタムとなるとタマ数も少なく入手困難です。
またビンテージとしての価値もじわじわと出てくる年代ですので見つけたら即買いですね!
レスポールって、製作途中でザグリを入れるものだと思うのです。
僕が作る時はそうします。
カーブドトップなので設備の整っていない個人工房だと非常に厄介かつ恐ろしいんです。
『出来ますよ』と言ってしまった以上は、やらないといけませんし、これを出来ないと言ったら僕の商売としてどうなの?という点も考えなければいけません。
なんの事はないです。いや、無くも無く無いですが、大きめのジグを作ればOKって事でしょう。当初はいつも使ってるジグの下に大きな板を貼り付けて使おうとも思ったんですが、万が一の自体をズレ等万が一の自体を想定すると恐ろしい。
それに多少フレキシブルな方が良い。
それで、こんなのを作りました。
実は元のジグがGibsonのざぐりに比べるとちょっとだけ大きいのです。
そこも修正したので、3つ穴が並んだ状態でもバッチリかと思います。
この二重構造は使い勝手とか色々考えた結果です。僕にしか分からない部分かも知れません。
慎重に位置出しをします。
ここまでは良いのですが、いざざぐるとなると物凄いプレッシャーです。
今日の目標は改造途中のピンクモッキンのキャビティーザグリ(こちらは無事終了)と、こちらのザグリなんですが、、、ちょっと躊躇中。そしてコーヒーブレーク。そして、こうしてブログに逃避。
気持ちを整えて今日中にザグリます!!
失敗は許されません。
急ぎの仕事やら色々とございまして気持ちの整理が出来ず翌日に持ち越しとなりましたが、無事にざぐりが完了いたしました。
大きさ、位置共にばっちりかと思います。
スイッチポットを搭載しますが、スイッチポットはロングシャフトのものが無いのでキャビティー内のざぐりもこの後進めて行きたいと思います。
カーブドトップなのでトリマーでウイーンは危険です。気がついたらトップに穴が空いていたなんて事も十分に考えられますのでので慎重に。
それと、エスカッションの高さがとカーブを合わせるのも案外大変なんですよね。
それとそれと、6点スイッチの超複雑配線も今はまだ考えたく有りません。
完成が楽しみです!!
まずはキャビティー加工。
レスポール(タイプも含む)は、かなり色々なのですが、キャビティーのざぐりが浅い物が多くロングシャフトのポットしか搭載できないものも多く存在します。
ポットを片手に一箇所ずつ慎重に切削します。それから導電塗装も施しました。
注意点ですが、ポットシャフトの長さに合わせて全体を一気に切削してしまうとボディトップがペラペラになったり、最悪は貫通状態となります。実はその状態のものを実際に見た事が有りますが、悲しい限り。
これで大きな木工加工は完了です!!
エスカッションを加工しますが、これが本当に合わない。2つでもお互いの高さに気を使うのですが、3つとなると更に大変。
フロントとリアの角度が完全に一緒では無いところの間に入れるので、数字では出せず、削っては置いてという事を繰り返し見た目に不自然じゃない状態にします。
エース当人のレスポールの様にダミー(でしたよね?)なら、フロントのエスカッションでも良いかと思いますが、今回のこちらはかなりセンターピックアップが大切になるサーキットになりますので、ピックアップの高さ調整時に違和感を覚えない様にしなければ。
もっと言うとですね、センター部分のトップのカーブがきついんでそこもネックになってきます。
こんな感じがベストかと。
エスカッションが直線に並ぶ様、かなり気をつけました。
そして、ど真ん中につけるのが難しい。リアとフロントが平行に見えますが微妙に狂ってますので、ここも見た目勝負です。
この流れでピックガードを加工します。
直線でカットするだけですが、これも慎重に!!
ブラケットの高さ、角度の関係でエスカッションとの隙間がある様に見えますが、ここは改善済みです。
次はいよいよサーキットです。
全部スイッチポット+6点スイッチです。
配線図を見ると下手なアンプくらいの配線になるのでは?
間違いなく簡単なエフェクターなんかよりはかなり複雑。
今日中になんとかしたいですが・・・。どうでしょう?
ピックアップ取り付け及び交換の時に一番重要なのは位相の問題です。
位相を合わせないとフェイズサウンドという、ちょっと風変わりな音になります。
針のテスターを使ったチェック方法が簡単ですので、自分で交換される方はやってみて下さい。
まぁ、一般的な配線でしたらアンプに繋いだ時に『変!』と感じたら二本の線を入れ替えるだけなので、それでも十分なのですが、今回の様に配線が多く、あっち行ったりこっち行ったりする様な回路ですと、予測でやってしまうとあとあと大変な事になります。
位相チェック方法は僕も以前に書いたかな?
YouTubeで調べたら多分色々出てくると思いますので、そちらを参考にして下さい。
そして、今回の配線はハムバッカーでも1つのコイル毎に見ていく必要がございます。今回使うディマジオ等の新品でしたら説明書が入ってますので、それを見たら配線色も分かるかと思います。それに従って進めていきます。
メーカーを混ぜこぜにする場合は色が変わってきますので、ご注意下さいね。
今回の配線は6点スイッチと4スイッチポットを使用します。
かなりの本数になりますよ。
まずはスイッチ部分を。
こちらは、元の配線を丁寧に取り除き、ハンダを吸い取ってからのスタートとなりました。
ここだけでも結構な本数です。
ボディには呼び線を仕込んでましたので、スイッチキャビティーからポットのキャビティーまで配線束を引き込み、スイッチの取り付け完了。
アース線として使わない配線のシールドは片側だけアースに落としましょう。
配線が多い場合は1つのパーツ毎に終わらせていくと間違いが少なくて済みます。そんな気がします。
なんせ、ポット1つでこれだけの配線が来ますので。
スイッチポットを使う際のワンポイントです。
ポット部分と上のスイッチケース部分は機械的には繋がっていますが、電気的には繋がっていません。やってるのはまず見ませんが、アースの基本ですのでワイヤーとハンダでしっかり電気的に繋いでおきましょう。
無事完了!!チェックもしました。
が、下の画像と上の画像でちょっと違うところが有ります。
そうです。リアのポットが変わってますね。
ポット部分は同じですが、スイッチ部分が違います。
メーカーによってはこのプッシュプッシュ式のスイッチポットが不良を起こしやすいと感じてます。ここ1年で3回目の不良でした。取り付け時はなんとも無いのですが、テストしてるうちにシャフトが上がってこない状態になります。内部の構造の問題なんですが、ピンが外れちゃうとこうなります。開封時からこの状態なら交換対象になるかと思いますが、何度か試してるうちに壊れるので、なかなか交換も難しいですし、手続きを考えるとかなり面倒です。
MONTREUXでパッケージをしている、『PUSH LOCK SW POT』という商品はこの構造が異なり、壊れた事がございませんので。もしお買い求めの際はそちらをオススメします。
ただ、壊れたこちらも数回使って大丈夫って事なら、その後に壊れたという事は体験もしてなければ聞いてもいないので、安心してご使用いただけたらと思います。
初期不良的なものしか見てない事から、組み付けが悪いって事なのかも知れません。
一応、直そうと分解しましたが再起不能にしちゃいました。(前はうまく行ったんですが・・・)
コントロールがややこしいので、その説明書を作ったりと有りましたし、スイッチ故障でもたついていたのも有りまして、電気系で丸一日かかってしまいました。
こちらの操作は結構複雑ですが、かなり使える音が出ます!!
僕がすごく気に入ったのが、各ピックアップのパラレル接続。
歯切れの良いカッティングなんかには最高です。
パラレルフロントとパラレルリアのミックスポジションなんかはレスポールとは思えない音です。
ミッド(センター)一発の音なんかも僕は非常に好みに感じました。
その他フェイズ接続に出来たり、三発とも鳴らせたりとかなりのバリエーションです。
慣れるまで、覚えるまでは大変そうですが、ほんと面白いですよ。
そうそう、エースのはどうやらリアのみの配線なんだとか!!
それにはびっくり!!
では、完成の状態を。
格好いい!!エース!!
今回も楽しくお仕事をさせていただけた事に感謝です。
ご閲覧ありがとうございました!!
これ、改造ベースにちょっと面白いレスポールカスタムですね。
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