hide MG レモンドロップ→蛍光ピンクへ大改造!!(動画有り)

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hide MG

こちらのMGは年始頃から預かっていたでしょうか?
随分長い事オブジェと化しておりました。
長い事お待たせして申し訳ない気持ちで一杯です。

いやいや、やらなかった訳ではなくてですね・・・
「先にコレやって」なんて感じで次から次へと持って来て下さるので(いつもご贔屓に有難うございます!!)、ここまでズルズルでした。

それと、結構な仕事内容なので、なかなか腰が上がらない!?


改造開始!!

ボルトオンネックなのですが、スルーネックの様なヒールに改造します。
世に出ている『スルーネック』と言われているものでも、実は『違うじゃん!!』ってのは、そこそこの数が有ります。オークション等見ても、セットネックだけど、スルーネック風に削ってあるものが結構有ります。
こちらも、その状態にしていきます。
以前はしっかりとネック延長の木材も組み込みましたが、MGでも接着・切削で強度は保たれる事が分かって来ました。

これも、こちらの所有者が快く実験台になってくれたおかげです。

この状態から、

この状態にしました

サスティナー部分はカットしてはいけません!!


ネック切削

そのまま接着してしまうと、塗装が乗っているので接着されないのは当然なので、塗装は剥がします。

更に、今回気をつけたのが『ネックの高さ』
ボディからネックが浮いている状態だと再現性は低下しますね。

そんな訳で出来るだけ削りました。
ネックの強度の問題等も出て来そうですので、この位が限界です。
でも随分と良い感じです。

仕込み角度や左右の振れなんかも見ながらなんで、出来てしまえば『削っただけ』の感じですが、地味〜に時間がかかかるんですよね。

工程の1/10も終わってません。まだまだ先は長いです!!

頑張ります!!


かなり進みました!!

あっちを埋め、こっちを埋め、削っては埋めたり等色々有ります。
毎日コツコツと少しずつ進めてきましたが、もう一息で塗装に入れそうです。
塗装に入れるところでブログを更新したら良いのに・・・
まぁ、そんな事は言わないで下さい。


もうすぐ塗装!!
超難しい色!!

頑張ります!!


塗装(まずはヘッド)

蛍光ピンクが難しい!!

こちら、2本目の蛍光ピンクになります。
塗装回数的には、ヒールレス加工や、やり直しなんかを含めると、もっとかな。

蛍光ピンクって実はキャンディ的な塗装で、下地の色が必要。白もしくは同系の薄いピンクの下地が必要です。単純に層が多いので、一般的なオペイクなんかに比べると時間も手間もかかるのですが、問題はそこではないんです。

まずは、ムラ!!超ムラが出やすい!!
キャンディーよりも断然にムラが目立ちます。
神経質に吹きつけ、「なんとか終わった」って後も大変。

ごみ取りが出来ないんです。ペーパーを軽く当ててもムラになっちゃうくらい繊細。
なので、ゴミが入っていないと確認出来た時点でクリアですぐに閉じ込める必要が有ります。

まだ有ります。
めちゃくちゃ嫌なのがクラック〜!!!!!

下地塗膜との相性の問題でしょうか?
同じラッカー系でもクラックが出やすいんです。

こうなったら泣きそうです。

なので、今回は塗料を変えました。
僕のピンクのストラトのピンクと同じものを使用しますが、それはクラックが非常に出にくい。出したくても出ない感じの塗料だったのを思い出しました。
(そのストラトはその後、改造時部分的にラッカーで塗装をしてますが、その部分はウェザーチェックもバリバリです)

が、しかし、、、
ボディ全面で失敗の結果となったらどうなるか?
考えたくも有りません。

という訳でヘッドから。

下地を作って、ピンク吹きます。
画像では随分濃く見えますが、実際はうっすらピンクです。
色をご紹介する時は『実物違うんだよな』といつも思います。

十分に乾いた頃、蛍光ピンクを吹きました。
そして、すぐさまクリアでコート。
実物見てると目がチカチカ(笑)

バインディングがマスキングできる幅に有りませんので、その分のピンクを剥がして、ロゴを入れて仕上げクリアを吹きます。

ボディは手付かず・・・


ボディの下地塗装

ヒールレス部分のマホガニーの露出した部分に目止めを施します。
ちょっと進むと、結構進んできます。(意味不明)
なんていうか、先を考える様になって、どんどん進められるんですよね。不思議。

下地のピンク塗装!!

翌朝確認すると・・・
ヘッドでは大丈夫だったクラックが目止め付近にビッシリ・・・

目止めと塗料の相性が悪かったのでしょう。

全剥がしです。それを避けるためにヘッドからやったんですが。

もう、黙々と剥がします。
こういう時は何故か速い!リカバリーは速い!!

ご飯食べに行って、間違ったものが出てきた時の『すぐ作り直します!』が、どういう訳か本当に速い様に速い。

ピンクも塗り直しました。
今回はクラックは出ない!
蛍光を吹いた時も出ないはず。そう願います。


直ぐに蛍光ピンクも吹きたいところですが、ぐっと我慢。
しっかり硬化・乾燥を待ちたいと思います。

前回よりも良いものが出来ます様に・・・。

つづく・・・


ちょっと前進!!

いやいや、この塗装には泣かされてます。
実は、ピンクの硬化を待ってる最中だったんですが、一部『ぷく〜っ』と膨れました。
なんで、なんで!!
こんな事は今までもなかった。

もう一度剥がしてやり直し。

あれから数日後が今日です。

下地ピンクの表面を軽く均してみました。
うん、次行けそう。

蛍光ピンク塗料を入れて、吹き付けます!!
どうしてか、iPhoneだと赤に写るんですよね。
目がチカチカする感じのショッキング蛍光ピンクです。

捨て吹きしました。

『あんまり綺麗にしないで』との事でしたので、傷等は埋めてません。(と言ってもちょっとした傷しかないですが)
かと言って、『あんまりにも汚い』と困りますね。

塗膜にヒビ等のトラブルが出ない事を願います。

それと、この塗料本当に、びっくりするくらい、強烈に、ゴミが目立ちますし、除去できません。

キャンディーよりも怖いやつです。


蛍光ピンクは無事かな?

蛍光ピンク吹きました!
着色はこれが最後です。いや、最後で有って欲しい・・・。
蛍光ピンク吹き付け後は、すぐ様軽くクリアで閉じ込めてます。
安心感倍増ですし、多少均してもムラも出ないはず。
可能な限り、ゴミの混入を防いで塗装し、可能な限り除去もしてますが、
言われたら分かるかな?というゴミはございます。
オーダー製作や、リフィニッシュ等ではかなり問われるところですが、(今うちにある物を確認しても)高額メーカーのギターだって大体ゴミや違う色が入ってたりします。
数年前に買ったS社のヘルメットは結構大きなゴミが入っていて、「おー!こんな大きなメーカーでもこれか!」と、なんだか嬉しくなっちゃった(笑)
かと言って、許されない。
ゴミは極力控えたい。
極限まで気をつけます!!
が、そんな事もございますので・・・本当申し訳ございません。

それでも最小限で済みました。
現状で、塗膜のクラックも確認出来ません。
最終コート後もこの状態を保ってくれる事を願います。
この蛍光塗料って本当に難しい。

眩いピンク!!

最終コートまでちょっとだけ養生します!!

つづく・・・


クリア!!

いよいよ!!
最終コート!!

最終コートの1回目吹き終えました!!
(最終コートの1回目って、変な日本語ですが、お分りいただけますでしょうか?)

塗装のクラックも出ていません。
非常に相性の問われる蛍光ピンクなのですが、大丈夫!!
相性の問題クリア済みのキャンディ塗装用の蛍光ピンクなんかも試したりしましたが、この色がやっぱりhideの雰囲気なので、仕方なく試行錯誤しながらどうにかここまできました。

蛍光ピンクは毎度泣かされます。お腹いっぱい(笑)

硬化後は、除去出来るゴミを取ったり、ゆず肌を均して、もう一度吹きます。
厚めに吹けば一度で行けた気もしますが、かなりデリケートな色なので、徐々に仕上げて行きます。

まだまだ気は抜けませんが、一山超えました!!


最終コート終えました!

最終コート終えました!!

が、しかし、多少なりともムラが感じられます。
ここは、お客様と要ご相談です。

この蛍光ピンクの塗料ですが、色々とテストをして一つ分かった事が有ります。

やっぱり透けるんです。
以前も『キャンディーよりも難しい』と書かせて頂きましたが、キャンディーは吹いた状態でムラを感じなければ、ほっと胸を撫で下ろす事が出来ます。

ですが、このピンクは、クリアを吹くまで分からないという事が分かりました。

蛍光ピンクの状態でムラが感じられなくても、クリアを吹く事によって透明化します。
ゴミが目立つ原因も関係有るかも知れません。
下地(今回はピンク)にもゴミの付着には気を使っていますが、『この位なら隠れるだろう』が全く許されないという事!!隠蔽力がゼロに近いと言う事です。
最後のコートをするまで、状態を把握しにくい塗装。
テストピースに至っては、下地に吹いたオペイクピンクの更に下の気の状態すら分かったりしています。
今後、吹き直し・塗り直し、もしくは同じご注文が有った際には層を重ねる事は出来ません。
別の塗料、別の方法を探す必要が有ります。

うーん、、、完璧にしたかったです。
『あんまり綺麗にしないで』との事でしたので、今回は甘えさせて頂きたく思います。
パーツ類が装着されると、コントラストが生まれるので今よりは気にならなくなるとも思います。
それと、今回はウレタンコート(通常はやっておりません)ですので、クラックの心配は無用かと思います。


塗装完了!!

釣りの事ばかりしてる訳ではございません(汗)
今日は朝から研磨、研磨、研磨!!

600番の空研ぎ。
これで、柚子肌取ったりします。

水研ぎ中。最終的には2000番位まで。
空研ぎに比べると、なんだか恐い。
油断してるとクリア層がなくなります。

そして、磨き!!
そして、そして、マスキング剥がし!!
マスキングを剥がすのは大好き!!
この時のために頑張って来た!!そんな感じです。

今回は塗装(蛍光ピンク層)が僕的には、納得行くものでは無かったです。
(かと言って極端に悪くはないです。)
『hide、ご本人のギターも途中で蛍光が塗られているとの事で、綺麗ピカピカではないはず』との事ですし。
実際には、案外この位が良いのかも知れません。(・・・いや、結構ピカピカになりましたよ。)
しかし、僕の意図しない結果なのは事実ですので、ピンク層の分のお代は頂けないです。気に入らない場合はその分で再度ご依頼いただけたらと思っております。
いやいや、かと言って、そんなに悪いものではないですよ!

そんな訳で、部品取付に入っていきます!!


完成!!

ヘッドはこんな感じです。
前回のロゴはデカールを作って、それを閉じ込めたものですが、経年でちょっとボケてきていた印象を受けました。
なので、今回はペイントしました。

持ってきていただいたフェルナンデスので店頭プロモーションDVDとにらめっこをして、コントロール類の位置決め。

電気系はこんな感じです。

あえて、サスティナーの基盤は残しています。
hideもこれを外して、ダミーのスイッチを取り付けたとは考えにくいというのが表向きな理由。
実際は、黒いミニスイッチの数が足りなかった・・・。(ただ、穴位置合わせたりと、気を使う面は少々増えます)
ここの配線は繋がっていませんので、すぐに取り外してダミースイッチへの交換は可能です。
また、サスティナーアッシーとして直ぐに使うなり売るなり出来る様に基盤から出ている配線に繋がっているトグルは再利用せずに温存。(配線をカットしてしまうと再利用時に頭をなやませますので)トグルは新品を取り付けさせて頂きました。
その他、各ピックアップの配線処理をして、ダイレクトスイッチを取り付けました。
EMGの電池の収納場所ですが、今回はサスティナー用のボックスが有るので、ラッキー!という感じです(笑)

そして、弦を張り、各種調整をして完了!!

一時はどうなるか?と思ったのですが、完成形を見ると前回より出来は良いと感じます!!

記念動画もUPしましたので、是非ご覧いただき、チャンネル登録もしていただけたら嬉しいです!!(釣りの動画ばかりですが・・・)

https://youtu.be/Fe-9VMIayWA

ご用命・ご閲覧有難うございました!!

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