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へこみ
厄介なのは色!!
メイプル等の薄い色のものは想像よりも焼けているものなんですよね。
ナチュラルに見えますが着色の可能性だって有りますし。
でも、その点はご理解頂いておりますので、『使える』『壊れない』『衣類に引っかからない』等、機能的な面をしっかりやっていきます。
修理開始!
デントリペアみたいな感じで色々道具を引っ張り出してきたり、木塊をボディの形に削って、それを中から入れてグイグイしたり、、、出せるところまで出してみます。
そこそこ良い感じ!!
出来る限り『割れ線』が平らになる様に、ジグを使って頑張ります。
同時に接着をして、補強も。
写真では分かりにくいかもですが、上の写真の状態よりも平らな感じになりました!
補強はこんな感じです。(写った範囲がこんな感じですみません)
見えない部分ですが、完全に割れの線上にバッチリ張り付いてます。
見えない箇所に手を入れてごそごそ。
この辺りが結構時間がかかります。
1個づつ5箇所に貼りました。
割れた板同士の接着と、この補強で強度的には問題はないと思います!!
次は見た目的な工程に。
衣類に引っかかりの出る状態ですので、ニットなんか着てたら大変。
ほとんど人目にも触れないですし、奏者からも見えない部分というのは不幸中の幸いですが、
段差と引っ掛かりは修正していきます。
これから段差埋めをしていきます!!
つづく・・・。
塗装(3/8更新)
いきなりですが、テイラーの塗料って特殊なのです。
過去にも数本の修理他をやらせて頂いておりますが、ラッカーは乗りません。
剥がれます。
ウレタンやUVとかなら乗ります。
こちらの、
遠藤まさとさんのギターの時には結構悩みました。
ちょっとのタッチアップすら、足付けをしても密着せずに剥がれてくる感じが有りました。
その時に、『これ良い!!』と感じた塗料で今回も段差埋め、塗装をしていきます。
が、、、どうしても光沢の質は異なります。これは同じラッカー同士でも出ちゃうのでご勘弁下さい。
割れ線の塗膜の剥がれ落ちた部分は色が違います。塗膜及び、木材の焼けによるものですね。
かといってこの周りを剥がすと、子供の頃にジャージの膝に縫い付けられたアップリケ(最近聞かない言葉に感じますね)の様な状態になりますので、塗膜は剥がさず足つけのみを施させて頂きました。
出っ張りを削って、塗り足して、削って、塗り足して、、、
磨きました。
凸凹感もなくなり、遠目ではあまり分からなくなったかと思います。
艶の質の違いはやっぱりございますので、それを取ろうと思ったのですが、ちょっと写真では分かりにくいですね。
白い線は確認できます。
頑丈にくっついていると感じますし、衣類への引っ掛かりも心配無用の状態になりました。
音の違いも出ないはずです。
その他数カ所の傷がございますので、もう少々リペアは続きます。
つづく・・・
タッチアップ(3/16更新)
同時についてしまったトップとサイドの傷のタッチアップをしていきます。
倒してしまったらしいのですが、見える場所がこの程度で済んだのは不幸中の幸いですね。
そこそこの深さがございます。
綺麗には治りませんが、ここも同じく『ひっかかりを無くす』『今後の拡大を防ぐ』そんな目的でタッチアップのみを施させて頂きました。こうした傷はどうしても、多少なりとも色が少々変わってしまいます。
盛って均してを数回行い、磨きました。
大陥没の有ったサイド部分です。
前回の写真では、色の違いが分かりにくい状態でしたので、今回は割れ箇所が分かりやすい状態で撮影しました。
ぱっと見は気にならない状態かと思いますし、安心してご使用いただける状態になっております。
良い感じにスプルースの焼けも進んでおりますし、貫禄たっぷり!!
音も問題なし!!
なんとも心苦しくお預かりしたギターでした。
完全に元の状態にはなりませんが、問題無くガンガン使える状態になってます。
修理を経て、愛着が更に増していただけたらと願っております。
この度は本当に有難うございました!!
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